音楽の散歩道11 煩悩とは

アッコルド編集長 青木 日出男​​

小山田緑地のスポットの一つ。運動広場。

家の近くにこんな緑ゆたかな広大な緑地があるとは。灯台もと暗しである。

 

空気が美味い。

 

 

フォーレのレクイエムを聴いたその晩、小さいけれども洒落たレストランで食事をしながら、感想を言い合った。

 

それにしても、料理の量が多すぎる。フィレ・ステーキがサーロイン・ステーキに見えるくらい大きい。ドイツの方々の体の大きいのがこれで頷けた。

 

腹が苦しいので、正確な感想を言えたがどうかは分からない。 マリエン教会では、涙を流している人もいたから、どの曲で涙が出てきたかを聴いてみた。

 

冒頭からと言ったのはI氏。どんな気分でそれまでいようと、最初の響きを聴いた瞬間から胸に迫るという。Kさんは、キリエから。A嬢は、ピーエ・イエーズから。

 

私はイン・パラディズムからである。 どの曲を聴いても、厳粛な気持ちになるのだが、イン・パラディズムに至って、その瞬間だけは、ありとあらゆる煩悩から解放され、ウィーンのシュテファン協会のステンドグラスが目に浮かぶ。

 

↓コンツェルトハウス・ベルリン(Konzerthaus)の練習場にて

© 2014 by アッコルド出版