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音楽の散歩道11 煩悩とは
アッコルド編集長 青木 日出男
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小山田緑地のスポットの一つ。運動広場。
家の近くにこんな緑ゆたかな広大な緑地があるとは。灯台もと暗しである。
空気が美味い。
フォーレのレクイエムを聴いたその晩、小さいけれども洒落たレストランで食事をしながら、感想を言い合った。
それにしても、料理の量が多すぎる。フィレ・ステーキがサーロイン・ステーキに見えるくらい大きい。ドイツの方々の体の大きいのがこれで頷けた。
腹が苦しいので、正確な感想を言えたがどうかは分からない。 マリエン教会では、涙を流している人もいたから、どの曲で涙が出てきたかを聴いてみた。
冒頭からと言ったのはI氏。どんな気分でそれまでいようと、最初の響きを聴いた瞬間から胸に迫るという。Kさんは、キリエから。A嬢は、ピーエ・イエーズから。
私はイン・パラディズムからである。 どの曲を聴いても、厳粛な気持ちになるのだが、イン・パラディズムに至って、その瞬間だけは、ありとあらゆる煩悩から解放され、ウィーンのシュテファン協会のステンドグラスが目に浮かぶ。
↓コンツェルトハウス・ベルリン(Konzerthaus)の練習場にて
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