今日のグルーヴ〈414〉
娘が、友達の親御さんがどこに投票したのかを聞いたらしい。
「うちの親は、生まれて初めて自民党に投票した」と言う。
それを聞いていた別の友達が
「ええ! そうなの?」と驚いたらしい。
「じゃあ、あなたの親はどこに投票したの?」
「うちも生まれて初めて自民党に投票した」
私の周りでは、聞く人聞く人、生まれて初めて自民党に投票したという人ばかりである。
こんなことは生まれて初めてである。
主義主張やイデオロギーの違い以前の問題で、国民は誰に投票するのか、どこの政党に投票するのかを決めていたのではないか。
それほど、今回の野党には呆れかえった人が多かったということなのではないか。
様々な難題を抱えている日本の現状であるが、仮にもし、この国の難局に、野党の人達が政権を担っていたら、いったいどうなるのか、想像すれば、かえって悪くするのではないかと、不安でしかなかった。
ブラックボックスを打ち壊そうと声高にスローガンを挙げていても、目新しいことをしたり、以前の体制を引っかき回したり、新たなブラックボックスに入れ替わるだけだったりすれば、結局は、権力闘争にしか過ぎないということを国民は目の当たりにするだけである。
今回の選挙は、争点が分からないと言われていたが、争点は、国民の信頼をどこがより得られるかというだったのかもしれない。