今日のグルーヴ〈468〉
今、この楽曲が聴きたい、と思ったときに即座に聴くことができるようになったのは、あるいは音楽は聴きたいときに聴く、という当たり前のことが可能になったのは、スマホのおかげである。 スマホによって、聴きたい曲を即座に検索して聴くことできるようになった。そして、ここからが重要なので...
今日のグルーヴ〈467〉
役者と俳優との違いは何か、ということをいつも考えるが、演奏者も、役者タイプと俳優タイプに分かれるような気がする。 役者というのは、自分の個性を消し、様々な個性を演じ分けられる人であり、対して俳優は、様々な個性を演じつつも、自分の個性を活かしている。私小説的である。...
今日のグルーヴ〈466〉
根源的な話であるが、人は何故、演奏を自分以外の人に聴いてもらおうとするのだろうか。 多くは、習い事として子供の頃に音楽を始め、楽器を始めたりするわけであるから、自我に目覚めていたわけでないだろう。ゆえに最初から人に聴いてもらいたいという欲求があったとしても希薄である。...
今日のグルーヴ〈465〉
スポーツの世界では、時々、腑に落ちないというか、理不尽というか、不条理な事が起こる。 例えば、かつて大鵬が連勝を止められた一番であるが、ビデオを見る限り明らかに、相手力士の足が先に出ていたし、インタヴューでも、足が出たことは認めていた。にもかかわらず、大鵬は負けになった。こ...
今日のグルーヴ〈464〉
クラシックファンのヒエラルキーはますます歪になる一方である。子供の頃からの足が地に着いたファンは減る一方であるし、教養主義的な高齢の聴衆はファンとは言えない。 まず、子供の頃からクラシック・ファンが育たないのは何故か。現代の親自体がクラシック・ファンでなくロックやポップスフ...
今日のグルーヴ〈463〉
子供が受ける教育の環境というのは、その後の人生を決定的にするだけに恐ろしい。これはもうほとんど運に近い。 例えば、私は、ずっと音楽の世界に関わってきたが、幼少の頃に音楽の英才教育という存在の情報を知らないというか、まるで耳に入ってこない環境であったから、まだ頭が柔軟な時期に...
今日のグルーヴ〈462〉
将棋の世界では、中学生であろうと、プロであれば、年配者からも、藤井さん、藤井先生と呼ばれる。 一昨年から、将棋の世界では、中学生の藤井聡太四段の話題でもちきりであるが、昨日は、佐藤天彦名人に勝利した。 対局後の記者会見では、藤井四段に対して、勿論、さん付け、先生付けで、しか...
今日のグルーヴ〈461〉
グルーヴ感というのは、元々誰にも身に備わっているものであるに違いない。ただ、人によってその表現が、スムーズに出る人もいれば、出ない人もいる、ということだけであるように思う。 本来、誰もが持っているものであるにも関わらず、それが出ないというのは、実に勿体ない。では、本来のグル...
今日のグルーヴ〈460〉
ずっと昔からドーピングはあったのだろうが、これが表面化してからも、オリンピックをはじめとするあらゆるスポーツのイベントでは、毎回のようにドーピングの問題がつきまとう。 しかし、誰よりも強く、速く、ということを突き詰めていけば、世界レベルの人達にとっては、いけないと思ってもド...
今日のグルーヴ〈459〉
成人式に晴れ着が届かなかった事件は、将来成人式を迎える娘のことを思うと、人ごとではなく心が痛む。歳をとってからの子供なのでなおさらである。 しかし成人式に限らず、あらゆるイヴェントに対する価値観は、人それぞれである。男であるから自分のことは比較にならないが、私は成人式には出...