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今日のグルーヴ〈410〉

総選挙の結果は、だいたい想像通りだった。今回は、元々、日本人が持つ絶妙かつ微妙な選挙感覚が発揮されたのではないか。


過去を振り返れば、今の野党が与党になったとしても、それは権力争いの結果に過ぎず、肝心の政策等で期待をすることが私にはできなかった。


抽象的な観念論ばかり聞かされたような気がするし、強烈な政策は見えてこなかった。勿論、与党が完璧というわけではないが、それ以上に野党の右往左往、離合集散には失望した。これでは、政権をとったとしても、全く安心できない。


誰が政権を取ろうと、国民のための政治、ということに関しては、一応、共通しているわけで、結局、そのときに政治家も人間性を問われるのかもしれない。


ブラックボックスを叩いた人が、今度は自らブラックスボックスを作っているという矛盾を見れば、有権者も考え直すだろう。


専制政治をつぶし、社会主義国家を経て共産主義国家を作ろうとした国家は、ことごとく皮肉にも独裁者が誕生しているのと似ている。


亡くなった母が、戦後、保守以外が政権を持つと、不景気になる、と言っていたが、実際事実のように思えて、それも思い出された。


政治は一寸先は闇、とは今まで経験してきたことである。今回もそうであるし、また、未来にそういうことはあり得るだろう。


ともかく日本人の選挙感覚には絶妙なものがあるように思えてならない。勿論、過去に失敗したこともあるが、その失敗からも学んでいる。だから、半分近くの人が投票をしなかったという結果を見ると、せっかくの機会を無駄にしているのではないか。


受け皿がないから、という理由もあるかもしれないが、それを言い出したら、永遠に受け皿はないだろう。


ともかく、政権与党には、大きな意味で、日本を守るという公約の実行を期待したい。そうでなければ、国民のシビアな判断がまた下されるだろう。









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