今日のグルーヴ〈259〉
かみさんへの誕生日プレゼントに遅ればせながら、iPhoneのAirPodsを贈った。iPhoneのイヤフォン式ヘッドフォンからコードを取り去った完全なワイヤレスのイヤフォン式ヘッドフォンである。
このヘッドフォンの何より便利なところは、コードがないことである。コードがついているのは当たり前のように思っていたから、コードがないことの便利さは知らなかった。
iPhoneで音楽を聴くとき、大抵絡まったコードをほぐすところから作業が始まるのであるが、この作業の時間というのは、ものすごく無駄に思う。
8の字でコードを束ねたら、絡まらない、と聞いたのでやってみると、確かに絡まらない。しかし、8の字に束ねること自体が面倒である。いずれにしてもコードがあると、何かと引っ掛かって、不自由である。
しかし、コードレスになると、絡まったコードをほぐす行為がなくなるし、引っ掛かることもない。コードがない快適さは想像以上である。
イヤフォンをタップして、声で指示すれば、音量の調節や曲のチェンジなど、いろいやってくれるし、電話もできる。
iPhone本体から数メーター離れてもヘッドフォンからはちゃんと聞こえる。
まるでアメリカの人気テレビ・ドラマ『24』のような世界だ。凄い時代になったものだ。
しかし、世の中では、耳からイヤフォンが垂れ下がっているので『耳からうどん』と揶揄されている。確かに私がやってみると爆笑された。鏡を見るとその通りで、初めて言った人の感受性には恐れ入る。しかし、やっている本人には見えない。
かみさんがご機嫌なのは嬉しかった。