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今日のグルーヴ〈258〉

黒船来航以来、明治以降の日本は不平等条約をいかにして公平に持って行くかの歴史であったが、結局は、今に至っても解決されていないとしか思えない。


何しろ、私の住んでいる相模原には、市の中心部の半分が、214ヘクタールという広大な敷地を有する相模総合補給廠が占めており、毎日のようにこの施設を敷地外から見る度に、


また、キャンプ座間の中に入ったときの洋芝を見たときの外国感を味わったとき、なんだかんだ言っても日本の戦後は終わっていない、という敗北感を拭うことができない。


尚且つ、日本だけで日本を守れない現実にも関わらず、安保条約が日本をアメリカが必ず自動的に無条件に守ってくれる条約ではない、ということを知るにつけ、


また憲法にはない自衛隊という窮余の一策を目の当たりにするにつけ、尋常でない歴代の政治家の苦悩を思うとき、幕末以来、常に崖っぷちを歩き続ける日本のように思えてならない。


しかし、日本人の宗教観や哲学を顧みるまでもなく、日本人はどこか卑屈で自虐的でいながら、暢気で大らかである。核弾頭を搭載したミサイルが飛んできそうな今日明日でも、誰もうろたえない。


困難を転機にしてきた先人達をリスペクトするとき、日本に生まれたことの幸運を思う。




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