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今日のグルーヴ〈244〉

学生の頃、あまりに抜け毛が激しく、家系からして早々に禿げると思っていた。トランペットを吹くと頭に血が上るのか、そのせいで抜け毛が激しいと思っていた。


現在、すっかり白髪になり多少薄くはなったものの、一応禿げてはいない。よくもった方だと思う。整髪料のようなものは、もともと使わなかった。ヘアトニックも使わなかった。


劇的に効果があったと思うのは、シャンプーである。一時期あるシャンプーを使ったら、髪が生き生きとしてきた。今は使っていないが、その効果が持続していると思っている。


それにしても、若い頃の写真を見ると、確かに自分ではあるが、別人である。その頃から、現在に一気に飛ばしたわけでなく、確実に一日一日繋がっているにも関わらず、別人である。


息子を見ていても、その変化の激しさに驚く。つい3年前まで小学生だったのに、いまでは、身体の成長は、大人の仲間入り一歩手前である。私より背がかなり高くなったので安心した。


季節の変化も徐々に変化するというより、一夜にして変化するような気がする。現代では冬から、突然夏になるような印象である。


それと同じように、私の老け方も突然であるような気がする。ずっと童顔であった人は歳をとると、老け方が激しい、と聞いたことがある。そうかもしれない。


身体も突然衰えるような気がする。頭に関しても、新たなことを記憶するのが大変になってきた。毎日触れていないとすぐ忘れてしまう。


ところで、頭のフレッシュさは衰えたかもしれないが、過去の記憶や深層心理などが、シナプスが繋がったかのごとく、突然絡み合い、新たな思考を生み出すことを実感することが多くなった。


これは歳をとったことによる数少ない恩恵の一つかもしれない。


しかしながら、尾籠な話で恐縮だが、最近ズボンの社会の窓がかなりの確率で開いているので、焦ってネットで認知症のテストをしてみたところ、100点満点中95点だったので多少安心している。


そもそも最近のズボンは昔では考えられないほど、ボタンやホックや増えて、作業が多過ぎるのがいけないのである。息子から一工程省く方法を教わる始末である。



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