今日のグルーヴ〈197〉
喫煙者と非喫煙者が、討論すると、最後は必ず喧嘩になって終わる。喫煙者、非喫煙者それぞれに言い分があり、絶対に相容れないためだ。それは世界共通である。
煙草は嗜好品であるから、吸うのは自由である、それをとやかく言われることに喫煙者は相当な反感を持つのであろう。
嗜好品は勿論自由である。しかし、残念ながら煙草が周りに与えてしまう影響はほかの嗜好品と比べてはるかに大きいのである。
喫煙者が嫌われる理由の一つに、歩き煙草、そして煙草のポイ捨てがある。これは、いっこうに無くならない。街を歩いていても必ず出くわす。
おそらく、煙草が売られている限り、喫煙者がいなくなることはないだろう。また、やめたくてもやめることのできない人もいるだろう。
であれば、試したことの無い私が提案するのなんだが、キセル(煙管)を試してみてはどうだろうか。
時代劇を見ていると、銭形平次や親分が長火鉢の前に座ってくつろぎ、キセルを嗜んでいる場面が出てくる。香りや味を楽しむ。これぞ本来の嗜好品である。
キセルにすると、煙草の量も減るので、節約にもなるらしい。確かなことは言えないが、煙草よりもいろいろな意味で安全なのではないだろうか。必然的にポイ捨てもなくなるだろう。
日本は、様々な文化を世界から吸収する能力にかけては抜群であると思うが、文化や伝統を守ることにはあまり関心がないように思える。随分いろいろないいものを捨ててきたのではないだろうか。
便利だということで、キセルよりも煙草になったのであろうが、今一度、キセルに限らず、ご先祖様の文化を見直すことがあってもいいのではないだろうか。
今日もグルーヴィーな一日を。