バンフ便り(最終回)

第11回バンフ国際弦楽四重奏コンクール

11th Banff International String Quartet Competition

バリー・シフマン監督は語る 音楽ジャーナリスト 渡辺 和

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 コンクールの結果が発表されて数時間後の9月1日深夜、それまでは毎晩ハイドンの初見譜読み大会が行なわれていたバンフセンター内の唯一のバーでは、参加者、審査員、それに聴衆も交えた最後の交歓が成されていた。

 

 
 大仕事を終えたコンクール音楽監督のバリー・シフマン氏に、「アッコルド」とライブweb配信でコンクールに参加した日本の聴衆にへのコメントをいただいた。コンクールは結果ではなく経過が重要なのだ、という事実を今回ほど感じさせられたことのない大会の締め括りに相応しい言葉であろう。

 

――日本の音楽愛好家がバンフ・コンクールにこれほど直接に接したのは初めての機会だったと思うのです。何かコメントをいただければ。

 

シフマン:バンフで先週あったのは、本当に本当に例外的なほど高いレベルでの音楽作りでした。どの弦楽四重奏団も、次から次へと驚嘆するレベルだった。技術的な問題だけではなく、とても美しく、審査員にはとても難しい状況でした。演奏の美しさの水準だけでなく、より重要なのはコミュニティ感覚、お互いを支え合う姿勢です。本日のステージの上でもそうでしたし、そればかりか聴衆ともそうでした。山の中だからこそ可能な前向きな環境があり、それが魔術を生んだのだと思います。みんなが良い気分でした。勝った者も、負けた者も、聴衆も、審査員も。これこそが音楽に期待されること、音楽がコミュニティを創り上げるということなのでしょう。

 

――それが出来た、と。

 

シフマン:ええ、それが我々音楽家のすることなのです。私たちの仕事はコミュニティを創ることです。

 

――その意味では、ウェブサイトを通じて眺めている人達も、またそのコミュニティの一部であるわけですね。

 

シフマン:そんな皆さんはとても重要です。そう考えればこそ、今年は私たちは全ての演奏をヴィデオとオーディオで提供し、世界中と分かち合えるよう最善を尽くしました。日本でも多くの方々がご覧になって下さって、非常に嬉しく感じています。我々には大きな意味があります。世界中が私たちのやっていることを聴き、参加してくれるのですから。

 

――ひとつのアイディアなのですが、ストリーミング配信に対し「いいね」をする聴衆賞などは出来ないのでしょうか。

 

シフマン:それは面白いですね(笑)。私は聴衆賞は大事だとは思うのですが、コンクールとして聴衆賞を出す必要はないと考えています。リスナーの皆さんがFacebookやwebサイトなりでご自身で組織し、皆さんで賞を与えて下さったらいかがでしょう。私たちがコンクールとして聴衆賞は出さないけれど、皆さんならば出せるわけですから。

 

――では、次回は私たちがweb上で「アッコルド賞」をやる、ということをしても。

 

シフマン:勿論、そんなことになれば素晴らしいですね。素晴らしいアイディアです。

 

――3年後も、今回のようなwebでのストリーミングはおやりになりますよね。

 

シフマン:ええ。そして、次のコンクールには是非とも日本の団体がバンフに来ることを期待しています。日本には沢山の素晴らしい音楽家がいますし、それに堤剛さんはバンフ・センターで長く教えていらっしゃった。彼はバンフが好きだし、学生さんもたくさんいらっしゃるでしょうから。近い将来に素晴らしい弦楽四重奏が来ますように。

 

――ありがとうございました。お疲れ様でした。

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