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『おみぃのおと。』

 

ヴァイオリニスト 尾池亜美

第1回 2つの体験

尾池亜美はかつてオミィと呼ばれていた。小学校のときから亜美の『美』が伸びてミーと呼ばれていたが、そこに『尾』がついたのは中学生になった時だった。クラスに『ミー』というアダ名の子が複数いたので、何かしら呼び分けなければならなかった。
その解決策として、オミィが誕生したのだ。
 
そして高校生になると、音大附属のため一学年ひとクラスしかないというのに、そのクラス内のヴァイオリン科12人の中に『あみちゃん』が三人もいた。この狭いクラスでこそ、呼び分けなければ『あみちゃん』と呼んだら三人同時に振り返ることになってしまう。
 
そこで率先して名乗り出たことから、おみぃというあだ名は高校、大学、そして音楽の仕事で出会った人々にまで、浸透したのである。
 
仕事で出会うひとで最初から呼び捨てにしづらい場合はオミちゃんになるし、後輩にはオミさんと呼ばれることもある。なんだか御御御付け(おみおつけ)みたい。
 
 
だいぶ私ごととなってしまいました。改めてこの春から『おみぃのおと。』というタイトルで、連載を続けさせていただくこととなりました。
 
おみいnoteとも読める様に、書き留めていくノートのように連載を進めていくこと、そしておみぃの音、とも掛けています。
 
アッコルドの皆様、読者の皆様、改めてよろしくお願いします。
 
変化としては、これまで週明けに更新されていたブルーマンデー憂さ晴らしと違い、いろいろな曜日に更新されるようになる、ということになります。
ブログに近い感じになるのかな。
 
なので新鮮なニュースを新鮮なままにお届けすることも出来ますし、または、何かをしっかりと消化し文章にして、ということが、時間の縛りなく出来るようになります。(怠けないようにしなくなちゃ!)
 
昔から書くのも描くのも好きでしたが、基本的には手書きでした。いまでも数は少ないけど手紙を書きますし、コンサート用のチラシも、自分で作るなら切り貼りと手書きのイラストを使います。
 
また日記を昔からつけるのが好きでした。毎日は書けないけど、時間があるときは思ったことを文章で残しておく。毎年、糸井重里さんのほぼ日手帳を使っており、毎日1ページ、しっかり埋めています。
 
かといってその書きためたものは、一時的な思考の断片なので、思い入れは全くなく、毎年買い換えるときに古いものをあっさりと捨てます。(笑)
 
でも、ここアッコルドでは、いつかアーカイブ化して皆さんにご覧頂くことになることが前提。
 
ですから、この話題は捨てがたい!いや、繰り返し読みたい!と思えるような内容にして行きたいと思うのです。
自分でハードルあげました♪(笑)
 
これからも、頑張らずに自然体で、綴っていきたいと思いますので、どうぞお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
 
さて…今年は満開の桜を日本で見ることは叶わず。グラーツでやっと訪れた春を、ダウンコート、マフラーにブーツという格好で楽しんでいます。
 
 
冬から春で、こんな変化が。
 
学校にも寄りけりですが、ヨーロッパの学校は本当にお休みが多いです。たった今はイースター休暇。2月も1ヶ月まるまる休みだったし、もちろんクリスマス期間も休暇だし。
 
そして、この小さな街グラーツでの日課といえば、散歩。何回かに一度は、街の真ん中にある小さな山、シュロスベルクに登ることです。
 
旧市街と溶け合うように存在するこの小山は、斜面に階段があって徒歩10分くらいで登ることが出来ます。
(有料ですがエレベーターもあります。)
 

Ami Oike

French Romanticism

尾池亜美 ヴァイオリン

 

尾池亜美(ヴァイオリン)

佐野隆哉(ピアノ)

 

セザール・フランク:ヴァイオリン・ソナタ・イ長調

カミーユ・サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調Op.75

クロード・ドビュッシー:夢

 

定価2,500円(税込)

 

http://p.tl/pSYE

まだ3分の1くらい。段々景色が良くなってきます。
 
最後にこのトンネルを通る(登る)と…
 
見渡す限りの絶景!
とはいえ田舎。それが良いのだけど!
 
一人で登っている人も多いし、ベンチが沢山あって、日差しを浴びながら本を読んだりすることもできます。
 
個人的にはウィーンよりグラーツのほうがずっと好きで、住めば都、と思っていますので、これこらも色々な魅力をご紹介していきたいと思います。
 
それでは、今回はこの辺で。
チュース!
 

© 2014 by アッコルド出版

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