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船越清佳 Sayaka Funakoshi
ピアニスト。岡山市生まれ。京都市立堀川高校音楽科(現 京都堀川音楽高校)卒業後渡仏。リヨン国立高等音楽院卒。在学中より演奏活動を始め、ヨーロッパ、日本を中心としたソロ・リサイタル、オーケストラとの共演の他、室内楽、器楽声楽伴奏、CD録音、また楽譜改訂、音楽誌への執筆においても幅広く活動。フランスではパリ地方の市立音楽院にて後進の指導にも力を注いでおり、多くのコンクール受賞者を出している。
日本ではCDがオクタヴィアレコード(エクストン)より3枚リリースされている。
フランスと日本、それぞれの長所を融合する指導法を紹介した著書「ピアノ嫌いにさせないレッスン」(ヤマハミュージックメディア)も好評発売中。
国際的なキャリアを積む
日本人演奏家が
珍しくなくなった今、
海外オーケストラにおいても、
重要なポジションに就く日本人の方は
確実に増えているようだ。
パリの主流オーケストラでは、現在三人の日本人の方が
「副コンサートマスター」として活躍中である。
オーケストラという集団の中で、
「副コンマス」の役目は実に多角的である。
演奏家としての卓越した才能もさることながら、
指揮者やコンサートマスターのサポート力、
団員との円滑なコミュニケーション力、
それに加えて「縁の下の力持ち」的な懐の深さ、
ブレのない人間性も大きく問われるのではないか。
このように海外の一流オーケストラが
日本人に重要なポジションを託し、
緻密さや几帳面さ、
また「察しの心」といった日本人独特の長所を
頼りにしていることは、
音楽界のポジティブなグローバリゼーション
といえるのかもしれない。
所属オーケストラから絶大な信頼を寄せられている
三人の日本人副コンマスより、
それぞれの音楽観を伺った。
(三連載)
〈3回シリーズ〉
パリで活躍する日本の「副コンマス」たち
インタヴュアー:船越清佳
(ふなこし さやか・ピアニスト・パリ在住)
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