アッコルド1周年記念イベントで
弦楽四重奏をアミ・クァルテットの皆さんが演奏してくださるが、
2ndヴァイオリンを担当される森岡聡さん、
そして、チェロの山本直輝さんに、抱負をうかがった。
森岡
私自身、弦楽四重奏に大学時代から精力的に
取り組んでいて、セノーテ弦楽四重奏団
というクァルテットを組んだことによって、
音楽を見つけられたというか、
クァルテットによって、いろいろなことに気づました。
青木
ソロや、オケや、他の室内楽に影響が?
森岡
もの凄くありました。
耳の使い方、仲間とやるときの自分の言葉遣い、
そういうことも凄く勉強になりました。
青木
ドビュッシーの弦楽四重奏曲にはどんなイメージを?
森岡
この曲は、セノーテ弦楽四重奏団で
大学在学中、最後に演奏した曲なんです。
ですので、とても印象にあるんです。
楽章の中でも途中で音楽が変わる境目が
たくさんあるんです。
そこの境目が何とも言えない絶妙な音楽なので、
例えば、部分的に、ここをこうしようと決めたところで、
楽章を通したときに、全くそれが通用しないというか、
頭の中で全体の設計を立てておかないと、
色彩が全く出ない、難しい曲だと思っています。
青木
例えば、演奏中にインスピレーションが沸いたときは?
森岡
勿論、演奏中にアイディアはどんどん浮かぶので、
それは実行しますが、
根本的な音楽の構造というのは、
しっかりしておかないと、ということですね。
ただ、そうですね、確かにモーツァルトやハイドンを
演奏する時のように、音楽の造り、という面では、
音楽をその場でパッと変える
ようなことはしないかもしれないですね。
☆
山本
尾池さんのことは、高校生の時から、
よく知っていました。
憧れの先輩で、雲の上の存在でした。
今回このような機会をいただけて、
凄く嬉しかったです。
青木
アミ・クァルテットにはどんな思いが。
山本
そうですね。先輩の尾池さん達が出される音に
すごく説得力を感じます。
それに触れることは凄く刺激になります。
勿論、四人いれば、音も音楽性も考え方も
皆それぞれ持っていて、違いもあると思いますが。
長尾さんとは、本当に長い間、クァルテットを
一緒に勉強しました。
ヴァイオリニストとして素晴らしい方ですが、
今回はヴィオラ、ということで、やはり
ヴァイオリニストが弾くヴィオラというのは、
独特な感じがします。
青木
どんな感じですか?
山本
フットワークが軽い、という感じがします。
そういう効果を生むのだなぁ、と、
新しく発見した思いです。
森岡さんも私の一つ年上で、長尾さんと同級生ですね。
青木
一緒に演奏することは。
山本
最近、別のメンバーで、彼とクァルテットを
演奏したこともあります。
学生のオケで一緒だったり。
尊敬する先輩のひとりで、
すごく音楽に対して、誠実ですし、
いろいろなアイディアを持っています。
森岡さんは、ドビュッシーに関して
新しいアイディアをいろいろ言ってくださる。
それだけで全然変わってくる。
7月21日は、
本当にドビュッシーは素晴らしい楽曲なので、
僕らも感動しながら弾いているのですが、
それを是非共有できるように演奏します。
その場で、一緒にドビュッシーの世界を
感じられるような時間を作りますので、
是非、楽しみにしていただきたいと思います。
ドビュッシーへの思い
──アッコルド1周年記念イベント
森岡 聡さん
山本直輝さん
聞き手
アッコルド編集長
青木日出男
Webアッコルド1周年を記念して、
1日限り、「リアルな場所」で
アッコルドを展開します。
空を見わたせる会場で
昼から夜への
移り変わりを眺めながら
弦楽器の響きに触れてみませんか?
尾池亜美さん率いる
アミ・クァルテットが出演します。
●読者の皆様と、演奏者・執筆者・編集者との交流
●私たちが考える音楽の楽しみ方を一緒に体験
●ヴァイオリニストの尾池亜美さんとアミ・クァルテットの皆さんによる演奏
イザイの無伴奏、デュオ、ドビュッシーの弦楽四重奏曲等が演奏されます。
(ヴァイオリニストの長尾春花さんがヴィオラに持ち替えて演奏します!)
●アッコルド執筆陣の
ヴァイオリニスト・森元志乃さんと
尾池亜美さんとの対談
●質問コーナー、試奏コーナー、
●ワン・ポイント・アドヴァイス
●尾池亜美さんによる
ハイフェッツの音階練習のデモンストレーション
(尾池さんは、ハイフェッツの高弟ピエール・アモイヤルに師事し、ハイフェッツの音階練習を習っています。アッコルドから出版予定)
●美味しい軽食とお酒
他にもいろいろなサプライズを用意しています。
『アッコルド1周年記念イベント』
7月21日(月・祝)海の日
会場 ソラハウス(渋谷)
東京都渋谷区神南1-5-14 三船ビル8F
開演 18:15(開場:17:30)
料金 ¥10,000(軽食付き)
定員 40人
(演奏、コラム執筆者・森元志乃さんとの対談など)
公開リハーサル
開場 15:00
料金 ¥2,000
定員 20人
曲目
フォーレ/パヴァーヌ
ドビュッシー/弦楽四重奏曲 ほか
アミ・クァルテット
1stVn 尾池亜美
2ndVn 森岡 聡
Va 長尾春花
Vc 山本直輝
★詳細
http://www.a-cordes-ronde.com/#!special0711/cso7
※モバイルからは、メニューの「アッコルド1周年記念イベント」をタップしてください。
★チケットはこちらから
http://eventregist.com/e/a-cordes
★メールでのお申し込みもできます。
●お名前
●種類(公開リハーサル・本番)
●枚数
●;連絡先(メールアドレス)(電話)(住所)
を明記の上、
a.cordes.editeur@gmail.com(アッコルド)へ。
メールでお申し込みを戴きましたら、おって決済方法についてご連絡差し上げます。ご連絡をお待ち下さいませ。
※なお、個人情報は、本イベントに関わること以外には使用致しません。
★モバイルからは、メニューの「アッコルド1周年記念イベント」をタップしてください。
皆様のお越しをお待ちしています。
尾池亜美(1stVn) 3歳よりヴァイオリンを始める。東京芸術大学附属高校、同大学音楽学部卒業。ロームミュージックファンデーションの助成のもと渡欧、スイス・ローザンヌ高等音楽院修士課程修了。イギリス・王立北音楽院IADコース修了。 第11回江藤俊哉ヴァイオリンコンクール、第78回日本音楽コンクールにて第一位。第2回RNCMマンチェスター国際ヴァイオリンコンクール優勝、委嘱課題曲最優秀演奏賞。 第12回カール・フレッシュ国際ヴァイオリンコンクール第2位。 これまでに日本フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハー モニー交響楽団、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団、ジュール交響楽団、他国内外のオーケストラと共演。山下真澄、ハビブ・カヤレイ、石井志都子、澤和樹、ジェラール・プーレ、オレグ・クリサ、ピエール・アモイヤル、ヤイル・クレスの各氏に師事。 2014年「French Romanticism」と題したCDをリリース。主にフランス音楽、東欧の音楽やヴィルトゥオーゾ・ピース、近現代作品をレパートリーとし、国内のみならずイギリス、スイス、セルビア、韓国等各地でリサイタルを
森岡聡(2ndVn) 6才よりバイオリンを始める。 都 立芸術高等学校を経て、東京藝術大学卒業。在学中に安宅賞。卒業時に同声会賞を受賞。 これまでにヴァイオリンを服部芳子、岡山潔,寺岡有希子、 森悠子、青木高志各氏に師事。 佐々木亮、松原勝也、河野文昭各氏に室内楽を師事。 藝大モーニング・コンサートに出演、藝大フィルハーモニアと共演。 長岡京室内アンサンブルに参加。紀尾井シンフォニエッタ東京アンサンブル2012に出演。 紀尾井シンフォニエッタ東京2010-2011シーズンメンバー。 京都市交響楽団ゲストアシスタントコンサートマスター。 在学中にセノーテ弦楽四重奏団を結成し、 第53回JTが育てるアンサンブルシリーズ、第37、38回藝大室内楽定期演奏会に出演。 奏楽堂ハイドンシリーズ2011、2012最終回に出演。 東京藝術大学とウイーン国立音楽演劇大学の共同プロジェクト「haydn total」 (ハイドン弦楽四重奏曲全68曲CD録音)に参加。 リゾナーレ音楽祭2011室内楽フェスティバルに出演。 Affinis Academy Project 2013に参加中。
長尾春花(Va) 静岡県掛川市出身。 江藤俊哉ヴァイオリンコンクール・ジュニアアーティスト部門最年少第1位。 宗次エンジェルヴァイオリンコンクール第1位。 日本音楽コンクール第1位。 ほか国内外の国際コンクールで多数入賞。 上尾市栄誉賞受賞。 2012年、シンフォニエッタ静岡ソロ・コンサートマスター就任。 2013年度、シャネルピグマリオンデイズアーティスト。 東京藝術大学附属高校を経て、同大学を首席で卒業。 グラーツ国立音楽大学ポストグラデュアレ修了。 東京藝術大学大学院修士課程修了。 現在、同大学院博士課程在籍。 公式サイトhttp://harukanagao.com/
山本直輝(Vc) 兵庫県神戸市出身。 東京藝術大学附属高校、同大学卒業。 現在、同大学院音楽研究科修士課程2年在学中。 第5回泉の森ジュニアチェロコンクール中学生の部銅賞。 第13回KOBE国際学生音楽コンクール弦楽器A部門最優秀賞。 兵庫県知事賞。 第9回ビバホール・チェロコンクール特別賞(井上賞)。 第65回全日本学生音楽コンクールチェロ部門大学の部第2位。 大学内において安宅賞、アカンサス音楽賞、三菱地所賞受賞。 ソリストとして、神戸市室内合奏団、藝大フィルハーモニアと共演。
アミ・クァルテット
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山本直輝さん
森岡 聡さん