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今日のグルーヴ〈463〉

子供が受ける教育の環境というのは、その後の人生を決定的にするだけに恐ろしい。これはもうほとんど運に近い。


例えば、私は、ずっと音楽の世界に関わってきたが、幼少の頃に音楽の英才教育という存在の情報を知らないというか、まるで耳に入ってこない環境であったから、まだ頭が柔軟な時期に専門的な教育を受けてこなかったことに残念な気持ちはある。


特に、幼少から専門的な音楽教育を受け、音感やソルフェージュ能力が高く、音楽的知識や見識を幅広く持つ妻を見れば、その歴然とした差に、教育の力の凄さに唖然とする思いである。


私自身、音楽そのものはずっと好きだったが、幼少の頃に耳に入ってきた音楽は、クラシックではなかったので、クラシックは徐々に好きになっていったという感じである。いまだに、好きになり続けていることに有り難い思いである。


思想的には、我々の世代は、戦後の自虐史観を最も叩き込まれたので、ほぼほぼ左寄りの思想の持ち主が多かった。ある中学校では、極左の先生ばかりだったので、そこの中学生はほぼ例外なく極左の思想の持ち主だった。日の丸と君が代を否定する世代である。


私自身も影響を受けたが、しかし、冷静に考えれば、オリンピックで日の丸が揚がり君が代が流れれば、感動する心を抑えることはできないし、日本という国に愛着はあるし、海外へ行ったとたん、日本に帰りたくなる自分がいるのである。


自分に嘘をついてまで、思想や政治信条にこだわる必要はない。ごくごく自然な感情を優先すべきである。その方が、気持ちは楽である。


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