今日のグルーヴ〈449〉
外字。この言葉にはぞっとしたものだ。外字は目の上のたんこぶのようなものだった。しかし、この度、外字5万字が15年かけて文字コードに登録されたというニュースがあった。
外字に出くわすことは意外に多かった。印刷に関わる場合、仕方なく、作字を行なうのだが、これが非常に面倒であった。
印刷をしない場合でも、パソコンには外字は出てこないし、作字ということをしても、デジタルデータとしては意味が無いので、外字を使わないようにするか、文章で字の構造を説明したりしたものだ。
しかし、それでも間に合わない場合、そこはゲタをはかされた状態になるか、文字化けという実に時代錯誤のような話だったのである。
欧米の文字の数に比べればまさに桁違いの文字数であるから、文字コードに登録することは大変なことであったとは思うが、コンピュータの時代がこれほど進んでいるにもかかわらず、このあたりの遅れというのは、実に歯がゆい思いだった。
しかし、これで外字にとらわれることなく、コンピュータで文章を書くことができると思うと、あるいは文字化けから解放されると思うと、これでほぼ日本語入力は、ほぼ完成されたという思いだ。
日本語変換ソフト自体もAIの時代を迎えて、入力ミスをなかったことにしてくれるといった機能等が搭載されるという。AIが私の意図を察知してくれるのだ。
ならば、私のあらゆるミスをなかったことにしてくれる神のようなAI機器を望みたい。