今日のグルーヴ〈417〉
AIやロボットの導入によって、今ある職業がどんどん無くなるという。
実際、三大メガバンクでは、3万2千人の人が削減されるという。
窓口やレジ関係の仕事がまず無くなっていくらしい。実際、先日、IKEAに行った時、エクスプレスレジと言うレジがあったが、これなどは、購入者が自分でバーコードリーダーを使って、商品のバーコードを読ませて、会計していくシステムである。
いきなり話は逸れるが、こんな面倒くさいものには、腹立たしさしか感じなかった。正確に言うと、家内が使っていたのだが、その様子を見て、私にはすぐ使えないだろうということが想像されたための腹立たしさである。
というわけで、どんどん仕事がなくなるらしいが、そうしたら、人間はどうやって生活をしていくのだろうか。
ベーシックインカムのような制度が確立されれば、それでも生きて行けるのだろうが、そもそも、このままAIやロボットが導入され続けたらら、ほとんどの仕事が無くなるのではないか。そのときに世の中の経済の仕組み、お金の流れはいったいどうなるのか。
産業が大変革しても、新たな仕事がまたできるものだと言われているが、次にどんな新しい仕事が誕生するのか想像がつかない。
ソクラテスの時代から、人間は食べていくためだけに仕事するのでは意味が無い。人間は、ゲームをしたり、哲学をしたり、芸術をしたり、学問をしたりすることに本来の生きる価値があるのだ、と言われていて、その意味では、まさにその段階に近づきつつあるのだろう。
しかし、人間が仕事をしなくなって、ゲーム、哲学、芸術、学問に没頭していて、どうやって食べていくのだろうか。
ソクラテスの時代には、奴隷の存在があったために、仕事をしなくてすんだ人もいたのだろう。ない。AIやロボットの存在は、奴隷代わりなのであろうか。
そんな簡単な話ではないように思う。
AIやロボットの存在は、人間の仕事を奪うだけでなく、人間より進化が圧倒的に速い為に人類が滅ぼされるかもしれないという。
核の問題と同様、やれるかやれないか、ではなく、やるべきかやらないべきか、AIやロボットも同じ問題をはらんでいるのではないか。