今日のグルーヴ〈416〉
与党、野党というしくみは民主主義を活性化する、かつ、守るものであるに違いない。ところで、野党の質問時間短縮が検討されているという。
現在、与党が2、野党が8の割合らしい。これを与党8、野党2くらいにするのだという。
与党2野党8という偏った数字も驚きだが、これは、自民党が野党時代に要求した数字で、それがそのまま現在まで引き継がれたものであるらしい。
割合を変更することはありだと思うが、選挙に勝ったとはいえ、手のひらを返したようにいきなりこの数字では露骨過ぎないだろうか。
そもそも、与党が与党政府へ行なう質問は、おそらく迫力のないものになるだろうし、なれ合いになりかねない。野党の存在が、意味の無いものになるのではないか。
尤も、このような提案をされること自体、野党の為体を表わしているのではないか。野党は良い質問をしなければいけない。特に今年は、国難時である。にも関わらず、野党が質問内容を偏らせたことには疑問を感じざるを得ない。
落としどころとしては、与党3か4、野党7か6、というところなのではないか。