今日のグルーヴ〈403〉
有権者の中で、どれほどの人が、立候補者の実際の声なり意見を聞いて判断して投票しているのだろうか。ほとんど聞いていないのではないか、と想像する。
極端に書けば、組織票以外や浮動票に関しては、選挙当日、投票会場に行って、誰が立候補しているのかを初めて知り、あと、所属政党を見て、適当に書いて投票する。こういう人がほとんどではないだろうか。
何故、そうなるのか。それは立候補者との接点がないからなのではないか。
街宣を聞くことが出来る人はごく一部である。誰もが聞けるわけではない。
また、テレビの政見放送では、いつ自分の選挙区の立候補者が出てくるのか分からない。テレビをつけたら、偶然放送されていた、というのは、運が良い方である。選挙は運なのか。
であれば、改正公職選挙法第142の3第1項により、ウェブサイト、YouTube等を活用することができるのであるから、政治家は、もっと発信してほしい。
街で街宣しても、ほとんど形勢を感じ取ることしかできないのではないか。反応が良ければ自己満足。悪ければ土下座。
そもそも有権者皆が街宣を聞けるわけではない。ネットであれば、聞きたいとき、聞けるときに、聞くことができるのである。であれば、街宣をネットで配信することも有りなのではないか。
いまこそネットのメリットを最大に活かして、発信してほしい。
しかし、ありきたりのメッセージや講演スピーチ、声高のテンションMAXの演説ばかりを流用するようでは、逆に伝わってこない。
目の前にいる有権者に語り掛けるがごとく、本音で話してほしい。しかし選挙のためだけではなく、ふだんから、毎日のように、政治信条、政策、理念等を繰り返し発信することが大切なのではないだろうか。