今日のグルーヴ〈400〉
その後、トランペットの方だが、この歳で進化しているのは嬉しい。
B♭管で、実音high F。C管で実音Gが出るようになった。つまり、最高音と言われている音より完全5度上である。
今作っているメソードの有効さを証明するためにも、ダブルhigh B♭やダブルhigh Cまではコンスタントに出るようにしたい。
クラシックの楽曲を演奏するにはhigh Eくらいまで出ればだいたいカバーできるが、楽に出すようにするためには、その上の音をもっと出したい。
例えば、バッハのブランデンブルク協奏曲第2番のトランペットのパートは,あらゆるトランペットの楽曲の中で最も難しいとされていたが、この楽曲が音楽的に吹けたら、一応の完成である。
しかし、ジャズやロックの世界では、さらに高い音を出す。もちろん、音楽はハイ・トーンだけではないが、魅力の一つではある。
以前、high B♭やhigh Cまでは出ていたが、それ以上は困難であった。
何故、今のようには出なかったのか。
何故、ハイ・トーンが出る人と出ない人とがいるのか。
これは様々な要因があるが、ひとつ、最も重要なことは、ロー・トーンもハイ・トーンも同じアンブシュアである、ということだ。