今日のグルーヴ〈397〉
今回の総選挙は、いろいろな意味で気をつけないといけない。
しかし、今の選挙制度(小選挙区制)では、オセロゲームみたいなものになってしまう。
しかも、投票が51対49では、51の勝ちであるが、49は死票になってしまう。
実際、過去に民主党が政権を取ったときや、自民党が与党に戻ったときにそのような現象が起きた。
昔のように、中選挙区制に戻すべきなのではないか。
皮肉にも小選挙区制は、今の時代にはデメリットの方ばかり目立つ。政治家は勝つか負けるかだけにとらわれ、政治信条も理念も政治家としての矜恃もなくしてしまうだろう。
メリットと言われている選挙費用にしても、世界一高額な供託金ではあまり関係ないように思える。
アメリカ、フランス、イタリア、ドイツなどは供託金はゼロという。供託金発祥のイギリスでも約9万円である。
供託金制度が続く限りは、組織のある人だけしか選挙に出ることができなくなり、ますます世襲議員ばかりになり、本当の意味での国民の代議士が存在しなくなるのではないか。
日本の政治は、まず選挙区制度と供託金制度を変えるところから変えていかないと、いつまでも同じことの繰り返しである。