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今日のグルーヴ〈370〉


金管楽器は、見た目を分析するだけでは、奏法を理解し難いところがあるが、やはり世界は広い。


MRIを使って、ホルンを吹いている時に、口の中や肺、横隔膜がどうなっているのかを分析している映像を見た。


それを見ると、音の高低は、やはりシラブル(口の中の形、容積、舌を使って調整)によって調整している。また、横隔膜もかなり重要な役目をはたしている。


見れば見るほど、ヒントがあり、興味深い。


ところで、MRIでやろうとしたことは、あくまでも奏法の確認であると思いたい。MRIの映像から奏法を導き出すのは、本末転倒である。やっても混乱するだけだろう。


同じ意味で、メトロノームやチューナーやオルガンを使用するのは、あくまで確認であって、それを使ってトレーニングするのは、演奏の自主性を失わせる。


演奏から自主性を除いたら何の為の演奏なのか。


吹奏楽コンクールの季節、まっただ中であるが、生徒から自主性を失わせて、整った演奏をして、良い成績を残したとしても、それは指導者の自己満足でしかないだろう。


生徒達の楽器人生は、その後、どうなるのか。音楽や楽器というのは、青春の思い出の一ページではない。




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