今日のグルーヴ〈362〉
歴史を繙かなくても、平和と戦争の一線を画すのは、一国の元首の決断次第である。
国の運命を左右するのは、元首という地位の名称を付帯していようが、一個人である。
一国の元首と言えども、体調の良い日もあれば良くない日もある。決断の良い日もあれば、良くない日もある。
そのようなことを考えると、国の運命というのは、実に心許ない。
しかし、神様でもないかぎり、完璧な人間というのはまず存在しないだろう。
とは言え、誰かに国の運命を託さざるを得ないとなれば、先の大戦のような後悔はしたくない。
ゆえに、首相は、直接選挙で決められるべきではないのか。間接選挙では、国民にとって他人事であるという感覚である。
尤も衆愚政治になる危険性もあるが、そうなったら、それまでの民度である、ということである。