今日のグルーヴ〈315〉
授業中あるいはテスト中にスマホを弄っている先生が結構いるらしい。
とんでもないことだ、と思って書こうとしたのだが、考えてみれば、二十代の先生は、言ってみれば、まだ若者というか、青春まっただ中かもしれない。そういう人が、一日中スマホを弄ることができなかったら、相当なストレスなのではないか。
しかし、生徒に禁じている学校ならば、先生も生徒の前では使うべきではないだろう。
本音としては、授業の道具として使うのであれば、問題ないのではないか。しかし、どうもスマホは、弄っていたら、遊んでいるようにしか見られないのが、理不尽である。
また、漢字を忘れたからといって先生がスマホで調べるのも、生徒にとっては何か頼りないし、漢字のテストもやりにくくなるだろう。
一方、タブレットであれば、仕事をしているように見えるのは何故なのか。
全日本のバレーボールの監督が、試合中、よくタブレットを持ちながら、指示を出したりしているが、あれが、もし、スマホだったら、試合中にメールなんかして不届きな、などと言われかねない。やはり理不尽である。
ピアノの楽譜もタブレットに読み込ませて本番で使っているピアニストもいるくらいであるから、タブレットは有利である。
スマホを使う先生に味方をしたいとは思うが、実際、着信音で生徒に分かったらしいが、テスト中にLINEでメールのやり取りをしている先生もいるらしいから、話はスムーズにはいかない。
スマホが完璧に市民権を得るのはまだまだ先のことかもしれない。
その昔、パソコンが企業に使われ始めた頃も、最初にパソコンを弄っている人は、非常に不当なことであるが、遊んでいるとしか見られなかったらしい。
しかし、今は、パソコンで遊んでいるとは誰も思わない。同じようにスマホが社会から違和感なく受け入れられるまでには多少時間がかかるのかもしれないが、いずれスマホも不当な扱いを受けることもなくなるだろう。