今日のグルーヴ〈305〉
日本国憲法は、改めて読んでみると、理想を掲げた理想的な憲法であると思った。
憲法は、ひとつの継続的な理想をかかげたものであるという側面もあると思う。だから理想が実現できないからといって、また現実とかけ離れているからといって理想を低めたり変えたりするのはおかしい。
勿論、理想はあくまで理想であって現実ではない。すぐに実現できないものもある。しかし直ちに実行できるものもある。
いずれにしても理想を目指すことに国家の使命があるわけで、現実と合わないからといって、安易に憲法を変えるのはおかしい。
そして憲法内で矛盾があっては理想の憲法とは言えないのではないか。特に第九条は、人類の理想で有り悲願である。ここに矛盾があってはならない。
GHQから押し付けられた、と言われているし、そのように思われがちであるが、必ずしも全部が全部、押し付けられたものではないらしい。
日本国憲法を作る過程を調べてみると、一方的に押し付けられたわけではないようである。言ってみれば、日米の合作のようにも思える。
いずれにしても、きっかけに囚われていてもしかたない。
問題は中身である。
日本国憲法は大事にされるべき理想である。紆余曲折有りながらも70年も継続してきたことが、それを証明しているのではないか。