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今日のグルーヴ〈298〉

あらゆる法律を付き合わせたとしたら、内容が一見正反対のように思えるもの、矛盾をはらんだものがたくさん出てくるだろう。人間のやることである。どこからも一切指摘されない完璧なものなど、作られるわけもない。


いろんな事案が次から次へと出てくれば、どれにも適用できる法などあり得ないだろう。


その場合、どちらの法を適用するのか、というのは、事案によりけりなのかもしれないが、殆ど、その時代の流れ、雰囲気次第なのではないか。法律は万人の見方ではない。その時、勢いのある者の見方である。しかし、そうは言っても、建前上は、法律は万人の見方でなくてはならない。


であるから、法が成立するまでには、いくつかの段階が設けられて慎重にも慎重を期すはずである。原案作成、内閣法制局による審査、国会提出のための閣議決定、国会における審議と。にも関わらず、最も、慎重を期すべき法を、国が自ら、裏技を使ってすっ飛ばしてごり押しするのはありなのか。


共謀罪の対象には、著作権に関するものなど、共謀罪と一見関係ないものまで含まれているそうだ。どさくさに紛れて、いろいろな対象が盛り込まれ、我々は、罪の意識もないのに、知らないうちに、罪を犯しかねないのである。


内部告発をしても、国家公務員法違反と言われ、開示請求しても守秘義務があると切り換えされ、思想信条の自由を訴えても共謀罪で弾圧される時代が来るのか?

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