今日のグルーヴ〈276〉
アメリカではこれからパスワードの頻繁な変更を推奨しないらしい。パスワードの頻繁な変更は、パスワードのいい加減な作りとなり、ハッカーから見破られやすいからだという。そしてパスワードの代わりにパスフレーズの時代になっていくらしい。
あらゆるものがパスワード必須の時代になり、私にとってパスワードは面倒であり恐怖である。まず、覚えられないし、忘れたら作り直すのも大変に手間暇がかかる。そのうち、どれがどのパスワードだったから、わけが分からなくなる。
かといって、紙のメモ帳に書いておくのも不安である。一時書いていたが、すぐ使わなくなったアプリやソフトのパスワードも書いてあるし、忘れて作り直したり、頻繁に変更をしたものもあるから、相当な数となり、探すのも面倒で、わけが分からなくなった。
また、そのメモ帳を無くしたらどうにもならない。かといって、パソコンのメモ帳も消えてしまう危険性があり、不安である。
パスワードを管理するソフトにもパスワードが必要だが、そのパスワードをもし忘れたらどうなるのか。私には笑えない話であるし、なんとなくこれも不安である。
パスフレーズというのは、一つの文章であるから、パスワードのように忘れることはあまりないだろう。しかも、文字数が64文字以上ということだから、ハッカーに破られる危険性は相当解消されるだろう。
実際、私は、今もパスワードをフレーズのようにしている。経験上、頻繁に使うものはまず忘れない。忘れても、ある法則を決めているので、その法則に則って打てば、まず大丈夫である。
ところが、先日、ふと気がついたら、ファミレスで、その“自称パスフレーズ”を口ずさみながら打っているのである。どんなことをしても、ハッキングの危険性から100パーセント逃れるのは困難である。
歳はとりたくないものだ。