今日のグルーヴ〈266〉

30年くらい前から、景観を損ね、危険な日本の電柱の乱立のことをいろいろ書き続けてきた。昨年末、無電柱化推進法案が成立しているのは喜ばしいが、先日も、業者がインターホンで、ケーブル工事をするという断わりを言ってきたので、改めて周りを見回してみた。


じわじわとケーブルは増え続けていて、気がついたら、周り中、電線や様々なケーブルだらけで、よくもまぁこれだけとっ散らかしたものである。車高の高いトラックがもし通ったら、接触するのではないか、と不安になるくらいである。


避雷針の役目の電線、三本の送電線、そして様々な通信線が相乗りしているそうだから、当然、蜘蛛の巣のようになるだろう。


時々、工事をしていって、家の窓の前には、ケーブルがぶら下がり続けていて、景観を損ねる以前に傍若無人である。減るどころかますます電柱電線は年間7万本のペースで増えているそうだ。


大地震が起きたときや、台風のときには、電柱は道路側に倒れるように設置されているらしいから、道路は寸断されてしまう。かといって住宅側に倒れても困るが。だから、そもそも電柱の乱立が危険なのである。


車を運転していても、電柱は危険極まりない。また、歩行者も電柱があると、歩きにくくて仕方がない。歩いていてぶつかる危険性がある。スマホを弄って歩いている人はいつか電柱にぶつかるだろう。スマホは論外ではあるが。


今のところ、日本で無電柱化が行なわれているところはほんの一部である。それどころか、冒頭に書いたように増えているのである。世界の主要都市では、無電柱化が進んでいるそうだ。日本は圧倒的に遅れているらしい。


世界中の人がたくさん来日するようになって、これからオリンピックにかけてますます来日する人は増えるだろう。よく、海外の人から日本は美しいと言われている、と報道されている。しかしおそらく美しいところしか見ていないのではないか。民泊が始まりつつある今、現在の日本が美しい日本、と胸を張って言えるのだろうか。


小笠原諸島が日本に返還されて20周年のとき、初めて行ったのに、あまりの美しさに、懐かしくて仕方がなかった。かつての日本はこうであったに違いない。


どうにもならない状態になる前に、無電柱化を何より国民の切なる声に昇華することが必要なのではないだろうか。

http://www.mlit.go.jp/road/road/traffic/chicyuka/chi_17.html



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