今日のグルーヴ〈256〉
憲法改正の動きがいよいよ本格化されようとしているが、いまこそ、すべの国民が真剣に考えるべきであろう。インターネットに、改正草案があり、現行憲法との比較もできるので、少なくとも有権者は、比較検討すべきであろう。
賛成するにしても反対するにしても必ず読むべきである。私も実は、一語一句、きちんと読んでいなかった。メディアの解説を聞く程度では、結局は自分で判断していないのと同じではないかと思う。
しかし、しっかり認識したとして、我々は何をもって判断の基準にするべきなのだろうか。様々な情勢は常に変化する。人間の理性というものも変化する。
例えば、たった150年くらい前まで、つまり江戸時代は切り捨て御免が許されていたのである。また、今では信じられないような話だが、先の大戦まで、つまりたった70年前まで、女性には参政権がなかったのである。平等ではなかったのである。
時代によって、変化してしまう人間の理性や情勢によって一番大事な憲法を決めたり判断したりすることは不可能なのではないだろうか。
では何をもって判断するべきなのか。
国民はそこから考えなければならない。