今日のグルーヴ〈248〉
ミサイルが発射されたら、警報が鳴るという、これはもうすでに戦時体制ではないか。
地下へ避難したり、頑丈な建物に入ったり、ガラス窓から離れたり、という指示があるが、本当にミサイルが落ちてきたら、地下はともかく、こんなことで身の安全がはかれるのだろうか、と小学生でも疑問に思うだろう。
太平洋戦争末期に、竹槍で本土決戦と言っているのと同じくらい陳腐に聞こえる。
核だったらどうなるのか。原子力発電所が攻撃されたらどうなるのか。
しかし、とりあえず、世の中、見かけは平和である。危機が切迫していても身に降りかからない限り、何も動かない、というか、動きようがないのかもしれない。
阪神淡路大震災の時も、両親が西宮にいて電話連絡できなく、当時は携帯もSNSも無く、連絡の取りようが無かった。それでも東京は普通に動いていた。
太平洋戦争末期の空襲の時も、最初はそんなに危機感を持っていなかったのではないだろうか。東京にいた母は、最初はこんなこともあるくらいに思っていたらしいが、空襲がだんだん酷くなるにつれ、日本は大丈夫なのか、と次第に不安が膨らんでいったという。そして、すべての日本人の運命がくるったのである。
今度、事が起きてからでは遅い。
歴史から学ぶべきではないか。
経済の歪みを戦争で解消してはならない。
追い詰められた状況は、当時の日本と似ていないだろうか。
なんとしても外交努力で回避しなければならない。