今日のグルーヴ〈242〉
極東が危険な状態にある。有史以前から、世界中で戦争がなかった時期はほとんどないに等しい。歴史は繰り返されるという教訓もある。
戦争の理由として、政治的なことや宗教上のことなど、いろいろなことが言われるが、最も大きな理由は経済であるという。
何故、戦争を繰り返すのか。それは景気の為である、という説がある。ここまで無くならない理由は、必要な人がいるからと言われる。これが戦争のなくならない大きな理由の一つであるという。供給が過剰になり余りだしたら破壊し、新たな需要を生み出す、という図式である。
しかし、今度戦争が起きたら核が絡む。
核に関して、開発ばかりにとらわれて、やるべきかやらないべきか、の議論がなされなかったまま、今日に至ってしまっている。
半世紀以上も前に、核による世界の消滅を描いた「渚にて」という衝撃的な小説が書かれ、映画化もされて警鐘を鳴らしているにもかかわらず、このような危機を繰り返してきている。
たとえ今回の危機が回避されたとしても、同じような危機は繰り返されるのではないか。核の抑止力、と言われてきたが、状況を見るに、抑止力になっていないのではないか。このままでは取り返しのつかないことになるのではないか。