今日のグルーヴ〈236〉
ハープ&エレクトリックハープ奏者のSANAEさん、そしてヴァイオリニストの吉田篤貴さんと再びグルーヴ談義を行なった。
様々なお話が出たが、昨日は、テクニックとしてのグルーヴをどのように極めていくのか、その方法論を中心に話が展開された。第一線で活躍されているお二人の実力と経験とによって裏付けられたお話は興味深いものばかりであった。
詳細は機会を改めてご紹介してゆきたいが、今日は、その中から一つだけ、ご紹介したい。
日本には日本のグルーヴがあると、漠然と表現してきたが、具体的に表現すると、日本の音楽、民謡等には、ダウン・ビートのグルーヴがある、ということである。それは鍬で畑を耕した農耕民族ならではのものであろう。
それに対し、欧米をはじめとした狩猟民族は、アップ・ビートのグルーヴ、もっと言えばアウフタクトのグルーヴである、ということだ。馬に乗って疾走する様子はまさにアップ・ビートに違いない。
今後のグルーヴ論は、話の出発点として、上記のことを踏まえて、新たな展開に進みたい。
今日もグルーヴィーな一日を!