今日のグルーヴ〈226〉
稀勢の里の時も、見ることはできなかったが、フィギュアスケートも見ることができなかった。これほどハラハラドキドキし、どっと疲れるスポーツが他にあるだろうか。
成功と失敗とでは、天国と地獄ほどの差がある。こんな残酷なスポーツが他にあるだろうか。
一度勝つことはできるかもしれない。しかし、それを継続することは、初めて勝つことより難しいのではないか。
どの選手も、演技が終わったとき、精魂尽き果てたという表情だった。それほど過酷であったのだろう。
芸術性の高いスポーツではあるが、それと共にやはり武道、格闘技に近いと思った。
現在、世界のトップをゆく実力者ばかりの大会で勝つには何が必要なのだろうか。ほとんど運次第のような気もしてくる。
ただ、ある程度実力を持っている人は、自分のその実力をいかんなく発揮すれば勝てるに違いない。その実力が常に発揮できないところにスポーツの難しさがあるのだろう。
しかし、観客聴衆がもたらすグルーヴをつかんだ選手は、明らかに生き生きとして、まるで神がかったような演技を展開している。
羽生結弦さんが一時代を築いたことは間違いない。日本の誇りである。
今日もグルーヴィーな一日を!