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今日のグルーヴ〈221〉


グルーヴを生み出すものには、舞曲、ダンス、バレエがある。

チャイコフスキーの三大バレエは、いずれも美しいメロディ、魅力的なメロディ、バラード満載であるが、チャイコフスキーの魅力はリズムにある。そしてグルーヴにある。やはり根底にあるのがバレエであるからだろう。


クラシック演奏が眠い時、それはグルーヴ感がないから、ということは何度も言ってきた。しかし、根底に、舞曲の習慣、文化がなければ、いくら頑張って演奏してもどうにもならないのではないか。


バッハの無伴奏作品も舞曲であるのに、それを意識して演奏していないのではないか、と思う演奏が多々ある。


日本の教育に舞曲がほとんどないのは問題である。若者はヒップホップ、ディスコ、ロックダンスへと向かい、当然、ロックの世界の文化は充実している。


少なくとも、ソシアルダンスのいくつか、ワルツくらいは教養として学校のカリキュラムに入れるべきなのではないか。日本舞踊でもいい。


子供の頃、阿波踊りを踊ったことがあるが、踊りは人間のグルーヴの基本であることを本能的に感じたものだ(その頃、グルーヴという概念は知らなかったが)。


その後、踊りとは全く無縁になってしまったが、これは環境の問題でもある。その意味で教育とは恐ろしいものだ。


今度小六になる娘がダンスをやっているが、歩き方、身のこなし、体型が私とはまるで正反対で、ダンスの凄さに感銘を受けている。


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