今日のグルーヴ〈209〉
グルーヴが音楽の命そのものであることに気づいてから、十年以上経つが、あらゆるものがグルーヴ次第であると思うし、グルーヴは人生そのものの羅針盤でもあると思っている。
スポーツでの本番前に、ヘッドフォンで音楽を聴いている人が多い。マラソンの高橋尚子さんも、スタート前に音楽を聴いていたし、フィギュアスケートの羽生結弦さんもいつも本番前には音楽を聴いている。
おそらく、彼らは音楽のグルーヴ感がもたらす効果を本能的に知っているに違いない。
あらゆる仕事もグルーヴ次第である。やたらとノリの良い仕事の展開があることを誰もが知っている。反対に、何をやっても上手くいかない時があることも知っている。
私はグルーヴをテクニックとして捉えているから、人生のあらゆる場面がグルーヴ次第であるならば、グルーヴのテクニックが必要であると思っている。私は、グルーヴに気づき、その大切さをずっとこの半年書いてきた。そしてメソード化しようと思っている。
Webアッコルドが模様替えしたのを機会に、過去に書いたグルーヴ他の文章をこれから少しずつ載せていくが、その中にすでにグルーヴのテクニックを書いている。
ただ、まだメソードとして体系化していない。おそらく、メソードにすると、そんなにたくさんの量にはならないのではないかと想像している。
そもそも、やたらに分厚いメソードは、時間の無駄である。必要な基礎というのは、少しである。
ただ、情報は分析し、洞察することによって身につくと思っているし、そもそもこのコラムを書くこと自体がグルーヴだと思っているので、ほぼ毎日、手を変え品を変えて書いているのである。