今日のグルーヴ〈208〉
インターネットがなかった時代は、人それぞれの環境によって、情報が偏っていた。
何かを幅広く知ろうと思ったら、本屋か図書館くらいしか情報源は思いつかなかった。
これでは、得られる情報は圧倒的に少なく、偏りかねない。
我々の世代は、左翼か、中道左派がトレンドであった。戦争を起こした世代に対するアンチテーゼ、公職追放、我々の先輩が全共闘世代、団塊の世代だった等の要因があったと思うが、我々の子供や学生時代、周りは正に自虐史観全盛の時代であった。ちなみにネットによると、私の世代は、しらけ世代と言われている。
つまり、ネットがなかった時代は、どこに生まれたか、どこの家庭で生まれたか、それによって基本となる教育、原体験が異なるわけで、それがいけないとは思わないが(反面教師ということもあるから)、その後の人生の大半がそのことによって大きく左右されるわけである。
自分がどのような考え方の持ち主になるのか、人生はほとんど運次第ということである。
楽器の師匠との出会いも運不運である。
ネット社会は、ネット社会でなかった時代よりも、ある程度公平に情報を得られることができる。また、かつてマスコミが政治の見張り番であったが、今では、人々はマスコミを信用しなくなっている。ネット社会がその役割を担いつつある。
ネット社会を健康的に活用できるほど人類は進化しているとは思えないが、それでも私の子供の頃の偏った情報の環境よりかはましであると思っている。
今日もグルーヴィーな一日を!