今日のグルーヴ〈188〉
長いようで短いようで長い人生には、いろいろなことがある。昨日の記者会見で皇太子殿下が、国民と苦楽を共に…と仰せられた。目から鱗のような感慨を覚えた。そのお言葉が、国や国民、そして人生そのものであることが改めて感じられた。
すべてに理由があるように思えてきた。
ジャズの起源には諸説があるが、アフリカから奴隷としてアメリカに連れてこられた人達が、日々の苦しみから、あまりにも強烈に神に祈っているうちに、それがジャズになっていった、という説があるが、私はその説に共感を覚える。
ロックは若者の社会へ逆らいが一つの起源である。
ベートーヴェンの音楽も、貴族社会からの恩恵を受けつつも、市民革命を師事し共和主義者であったベートーヴェンの苦悩を考えると、まさにロックであると言いたい。
喜怒哀楽、原体験、無駄なことは一つもない。あり得ないことだが、この世が楽ばかりになってしまったら、人類の進歩というものがなくなるのではないか。
苦楽があるからこそ、音楽が誕生し、芸術が誕生し、生活への糧としていったのだろう。
そこで、結論。
グルーヴとは生活感そのものである。
今日もグルーヴィーな一日を。