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今日のグルーヴ〈173〉

昨年から今年にかけて、高校と大学の同窓会が行なわれた。そういう歳まわりである。桜を一生のうちに何回見られるのか、意外と人生は短いのではないか、と学生の頃、思った。その通りだった。


一年間は、あっという間である。それが頑張ってもせいぜい八、九十回前後程度しかないのである。


高校の同窓名簿を見ると、すでに亡くなられた方もいる。大学の同窓会はクラブ活動の同窓会だが、幸い一人も欠けていない。


信長は人生五十年と言ったが、五十年は短い。では八十年にしたら満足なのか、と問われれば、ボケないことが前提だが思索したり洞察する時間は増える、と答えたい。


健康であっても、不慮の事故ということもありうる。昨日まで元気だった人が事故でなくなるというニュースは毎日のようにある。人生とは分からないものだ。


哲学者の土屋賢二先生は、人生よっぽど悲惨な状況で無ければ、それは奇跡的に恵まれたことなのだよと言われていた。


世界を見れば、今餓死しそうな人がいったい何人いるのか。それを思うと、たいていのことは恵まれたことなのだろう。


大学のクラブの同窓会は私にとっては近場の温泉だった。そこで、奇跡的に全員が温泉に浸かってタイムスリップした。


その瞬間、親父たちの顔が青春時代に戻っていた。


今日もグルーヴィーな一日を。

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