今日のグルーヴ〈481〉
三島由紀夫は、音楽が「触れてくる芸術」として苦手だったらしいが、それは、音楽に、言い換えればグルーヴにやられてしまうからなのではないか。 しかし、自ら発信する文体は、グルーヴ感満載である。例えば、随筆「不道徳教育講座」は、グルーヴそのものである。...
今日のグルーヴ〈338〉
人を説得することはできない。何故なら、私も説得されたくないからである。 人を説得することは傲慢で驕り高ぶったことである。 例えば、俳句に始まる感銘を受ける文学の中で、共通しているのは素朴な写実、描写である。 作者の感情や考えをことさら著わさなくても、作者の気持ちは十分伝わる...
今日のグルーヴ〈337〉
世の中には、絶対に解決しない様々な不条理や理不尽があるが、嫌でもこれらと鉢合う場面が多々ある。ただ、これらにどのように対応、対処するかの選択は自分にある。 例えば、受動喫煙の問題。 言った言わないの問題。 原発の問題。 これらの問題が解決するイメージがまず浮かばない。...
今日のグルーヴ〈336〉
グルーヴはそこら中にある。 スピーチにも演説にも、芝居にも、漫才にも、落語にも、そして文章にもある。 音楽のグルーヴはそもそも音楽イコールグルーヴなのではないか、と言いたいくらい、それは命そのものであるが、演説や言葉のグルーヴは諸刃の剣であるかもしれない。...