今日のグルーヴ〈423〉
少子高齢化で尚かつ、若者の運転免許取得が減少している現状では、高齢者の運転による事故は、今後も増えていくことが予想される。 高齢者が免許を返納するという制度もあるが、おそらくごく一部であろう。返納してほしい人が返納せず、返納しなくても良さそうな人が返納する、ということも起きうるだろう。 そこでだが、免許の更新時に、高齢者のための実地教習を制度化すれば、効果をあげるのではないか。 実地の試験ではない。再実地教習である。 何も初めて免許を取得した時のように27時間も教習するのではなく、1時間、もしくは、2、3時間程度でも、かなりの効果が期待できるのではないか。 免許の更新のたびにあれだけ高い料金を払っているのだ。それくらいしてくれても良さそうなものである。 尤も、運転免許試験場では、とても対応しきれないだろうから、各地にたくさんある自動車運転教習所に代行してもらうのである。 書いていて、何も高齢者に限らず、あらゆる世代が、免許更新時に、再実地教習を受ける、ということがあってもいいのではないか、と思えてきた。 運転が危ないのは、何も高齢者に限ったことで
今日のグルーヴ〈422〉
脂肪には、大切な役目がある、ということが最近発見されたとのNHKの番組を見て、我が意を得たりという思いだった。 前々から、悪玉の権化みたいな言われ方をして、脂肪は実に肩身の狭い思いをしていた。 BMIの適正な数値なども言われているが、しかし、実は小太りくらいの方が、寿命が長いという説があることは知っていた。 ただ、そう言われても、説得力がなかった。しかし、脂肪の役目というものを具体的に示されたとき、今年最大のカルチャーショックであった。 よく体脂肪率が一桁のパーセンテージだったりすると、羨望の眼差しであるが、適正な体脂肪率でないと、風邪をひきやすくなったり、体が弱くなったりするのだという。また体脂肪率がゼロという脂肪萎縮症になると、食欲の制限が効かなくなるらしい。 実は、脂肪は、レプチンというメッセージ物質を出して、脳に命令を出し、食欲を抑制するのだそうだ。 人間の体はすべて脳から発信されてコントロールされるものだと思っていたが、脳も体からの発信を受けて、コントロールされるのである。 前々から、心は、体の動きによってコントロールされることは知って
今日のグルーヴ〈421〉
楽曲、楽譜に正しいとか、正しくないとか、完成というものがあるのだろうか。それを考えさせてくれたことがかつてあった。 ある楽曲をオケで練習しているときに、楽譜を明らかに読み間違えている(少なくとも常識でない読み方)人がいたので、説明したところ、いや、これでいいんだ、と言って、どうしても聞かない人がいた。 私一人では説得力がないのは残念だが、複数の人に説明をしてもらった。しかし、それでも自分の読み方が正しい、と言うのである。いや、それでも間違っている、と言ったら、だったら楽譜が間違っている、との仰せだった。 上記の話の場合、楽譜は間違ってはいなかったが、百歩も千歩も譲って、仮に楽譜が間違っていたとして、だからといって、自分一人が、楽譜に書いてある通りを演奏しているのだ、と主張して、たとえ周りとずれても、自分の思う楽譜通りというものを演奏するのだろうか。 ここに楽譜を盲目的に信用することの弊害の特殊な例の一端を垣間見ることができる。 ところで、楽譜を作る仕事をした者の端くれとして言うが、楽譜が間違っているということは、残念ながら確かにあり得る。 実際、
今日のグルーヴ〈420〉
惜しいところで日本シリーズは敗退したが、横浜DeNAベイスターズの試合は、スカッとした試合が多く、勝ったらもちろんだが、負けてもフラストレーションが残らない。 ピッチャーの投げっぷりもいいし、バッターの打ちっぷりもいい。まさにグルーヴ投手陣であり、グルーヴ打線である。 実は、横浜DeNAベイスターズの試合の中継がこんなにあるとは知らなかった。また、ソフトバンクの試合の中継もこんなにたくさんあるとは知らなかった。 何気なく、テレビを付けたら、横浜DeNAベイスターズの中継があったり、ソフトバンクの中継があったりした。 ゆえに、選手の顔と名前に親しみを持つことができた。 いみじくも今年の日本シリーズは、その両チームの対戦となった。 なんら根拠はないが、やはり露出の多いチームは、それなりにファンもつき、チームも強くなっていくのではないか。 かつて大阪で育ったことから、南海ファンだったため、必然的にアンチ巨人であった。 当時、小学生の男の子は全員、野球帽を被って登下校するのが常識だった。 私も南海の野球帽を被っていたのだが、横浜に来たら、巨人の野球帽以外
今日のグルーヴ〈419〉
野球も将棋も下克上の状態になってきた。 三位の横浜DeNAベイスターズが日本シリーズに出場し、将棋の世界では、四段、五段の若手がレジェンドと言われているベテランに勝つことが増えている。翻って音楽の世界は? 将棋のレジェンドの世代も、かつて、ベテランを破って世代交代を果たした世代であるが、今度は、逆の立場になるのであろうか。 この現象を起こした立役者は、やはり中学三年生の藤井聡太四段に違いない。やはり、このような天才的な実力者の登場によって、歴史は変えられるのだろう。 実際、現在の若手の棋士達は、歳の差や、段の差、あらゆる差を凌駕して勝ち続ける藤井聡太四段の登場によって、目が覚めたかのような活躍である。若手がどんどんタイトルを獲得している。 今までは、年の差や、段の差、あらゆる差による魔物のような壁によって跳ね返されてきたが、目から鱗が落ちたかのようである。 将棋の世界もAIの登場によって、まるで戦法が革命的に進化し続けている。このような場合、やはり、頭の柔らかい若い世代の方が圧倒的に強いだろう。悪手を指していないのに負けるという状態である。 例え
今日のグルーヴ〈418〉
テレビのタペストリー化を希望したい。 テレビがどんどん薄くなり、4K、8K化が進むにつれ、テレビは壁に張り付けて、つけっぱなしにする。つまりタペストリーの代わりにしたら、何かにつけて便利なのではないか、と思える。 昔の感覚だと、電気代が勿体ない、ということになるし、テレビばかり見るテレビ人間になってどうするのか、ということになるのだろうが、電気代はともかく、テレビばかり見ているわけではない。 つまり、タペストリーなのである。常に世の中の動きを察知したい人にとっては、見るともなく聞くともなく、情報が入ってくる、ということが大切なのではないか。 実際、インターネットテレビ局が流す放送、特にニュース番組は、タペストリーにぴったりであるように思えてならない。地上波のように肩に力が入っていない分、こちらも肩から力が抜けて見たり聞いたりすることができる。 また、ニュースも繰り返し放送されるので、見逃したり、聞き逃すことも少なくなる。 現在の地上波は、ニュース番組か、お笑い番組か、その折衷番組くらいしかないが、同じニュースやニュース映像を何度も使っている。これ
今日のグルーヴ〈417〉
AIやロボットの導入によって、今ある職業がどんどん無くなるという。 実際、三大メガバンクでは、3万2千人の人が削減されるという。 窓口やレジ関係の仕事がまず無くなっていくらしい。実際、先日、IKEAに行った時、エクスプレスレジと言うレジがあったが、これなどは、購入者が自分でバーコードリーダーを使って、商品のバーコードを読ませて、会計していくシステムである。 いきなり話は逸れるが、こんな面倒くさいものには、腹立たしさしか感じなかった。正確に言うと、家内が使っていたのだが、その様子を見て、私にはすぐ使えないだろうということが想像されたための腹立たしさである。 というわけで、どんどん仕事がなくなるらしいが、そうしたら、人間はどうやって生活をしていくのだろうか。 ベーシックインカムのような制度が確立されれば、それでも生きて行けるのだろうが、そもそも、このままAIやロボットが導入され続けたらら、ほとんどの仕事が無くなるのではないか。そのときに世の中の経済の仕組み、お金の流れはいったいどうなるのか。 産業が大変革しても、新たな仕事がまたできるものだと言われて