今日のグルーヴ〈244〉
学生の頃、あまりに抜け毛が激しく、家系からして早々に禿げると思っていた。トランペットを吹くと頭に血が上るのか、そのせいで抜け毛が激しいと思っていた。 現在、すっかり白髪になり多少薄くはなったものの、一応禿げてはいない。よくもった方だと思う。整髪料のようなものは、もともと使わ...
今日のグルーヴ〈243〉
ベートーヴェンの展開力の凄さには、いつも感銘を受ける。勿論、ベートーヴェンだけでなく、音楽史上、燦然と輝く作曲家は、展開力のある人ばかりに違いない。クラシックの魅力というのは、99パーセント展開力である。 ここで言う展開力と言っているのは、勿論、ソナタ形式等の形式に則った展...
今日のグルーヴ〈242〉
極東が危険な状態にある。有史以前から、世界中で戦争がなかった時期はほとんどないに等しい。歴史は繰り返されるという教訓もある。 戦争の理由として、政治的なことや宗教上のことなど、いろいろなことが言われるが、最も大きな理由は経済であるという。...
今日のグルーヴ〈241〉
世の中には、あらゆる分野で評論家、コメンテーターが存在しているが、彼らの役割とは何であろうか。 19世紀後半から20世紀末くらいまで紙媒体や新聞が全盛だった時代、評論家とかつてのメディアとは相性が良い。評論家の舞台は紙媒体のメディアであり、メディアにとっては、評論家の意見や...
今日のグルーヴ〈240〉
歌も楽器も、音域が拡がると誰もが嬉しいが、誰でも拡がるわけではない。何故なら、奏法を知らないからである。しかし、楽器の達人には、それができる。何故なら企業秘密があるからだ。 達人は誰でも、ある程度のところまでは教える。しかし、肝心要のところまでは教えない。完璧な自信のある人...
今日のグルーヴ〈239〉
かつて、紙媒体で音楽雑誌をやってい頃、創業者の理念で、紹介はするけれど、評価はしない、というものがあった。例えば、演奏会の紹介はするけれど、評価や評論はしない、ということである。 何故なら、紙媒体では、良い評価であろうと反対に良くない評価であろうと、聴いていないで読む人には...
今日のグルーヴ〈238〉
ピアノをはじめとした鍵盤楽器は一応、叩けば音が鳴る。勿論、そういう楽器ほど、いい音をつくることが難しいことは分かる。 一方で、管楽器や弦楽器は、吹けば鳴る、弾けば鳴る、というものではない。音を出すところからして難しい。 ただし、こういう楽器ほど、楽器が“喜ぶ”鳴らし方を究め...
今日のグルーヴ〈237〉
歌謡の歌手の方は、一つの持ち歌を数え切れないくらい歌っていると思われるが、オーケストラの奏者の場合、シンフォニーにしても何にしても、数え切れるくらいの本番しかない。 比較すること自体無意味とは思うが、あえて比較してみたい。...
今日のグルーヴ〈236〉
ハープ&エレクトリックハープ奏者のSANAEさん、そしてヴァイオリニストの吉田篤貴さんと再びグルーヴ談義を行なった。 様々なお話が出たが、昨日は、テクニックとしてのグルーヴをどのように極めていくのか、その方法論を中心に話が展開された。第一線で活躍されているお二人の実力と経験...
今日のグルーヴ〈235〉
楽譜の読み方について 楽器を演奏する時、楽譜をどのように読むのか。 実はいろいろな読み方があり、弦楽器の場合、指使いで読んでいる場合もある。 普通はドレミ唱法なのだろうが、このドレミ唱法にも実は種類がある。 固定ド、移動ド、そしてバークリー式移動ドがある。...