今日のグルーヴ〈173〉
昨年から今年にかけて、高校と大学の同窓会が行なわれた。そういう歳まわりである。桜を一生のうちに何回見られるのか、意外と人生は短いのではないか、と学生の頃、思った。その通りだった。 一年間は、あっという間である。それが頑張ってもせいぜい八、九十回前後程度しかないのである。...
今日のグルーヴ〈172〉
Apple Musicで、グレン・ミラー楽団のいわゆる本家本元の演奏のリマスター版が2010年に、発売されていたことを知った。 青春の衝撃だったグレン・ミラー。 まさか、三十年後に二度目の衝撃を受けるとは夢に思わなかった。 いくつかの衝撃ある。...
今日のグルーヴ〈171〉
結論から言えば、 活字は印刷という行為を抜きに 存在しなかったが、 今やそれにとらわれない時代を 迎えたということだ。 しかし、本作りが やっと少し楽になったのにも関わらず、 紙媒体が減少しているのは、 あるいは終焉を迎えつつあるのは なんとも言えない皮肉である。
今日のグルーヴ〈170〉
さて、この30年間、活版からインターネットを体験して私にとっては、活字文化は、疾風怒濤の時代、産業革命、パラダイム変換、コペルニクス的転回…の時代であった。 戦国時代からの天下統一、幕末から明治維新のようなダイナミックな時代であった。...
今日のグルーヴ〈169〉
ところで、アナログとデジタルは、どのような棲み分けがなされるのか、という問題にどうしても直面する。 個人的にはアナログの世界がほとんどデジタルに取って代わることは可能であると私は思う。それは芸術の世界でも、である。 例えば、演奏の世界。身近な例として、楽譜がある。ノートパソ...
今日のグルーヴ〈168〉
しばらくは矛盾を感じつつも、DTPの世界に浸っていた。しかしこの世界以上の世界がきっとすぐに誕生するだろうと思われた。 そもそも情報がネットの世界で誰でも得ることのできる時代である。情報そのものが商品になりにくい時代になったのである。...
今日のグルーヴ〈167〉
DTPが普及し始めた頃「パソコン通信」なるものがあった。インターネットの登場ともに、あっという間に消えてしまったが、このパソコン通信では、様々な試みがなされ、その後のネット社会に大きな影響を与えている。 いろいろなものが生まれては消えていったが、正に疾風怒濤の時代であった。...