今日のグルーヴ〈183〉
ある程度、満足のいく演奏法を習得したとして、その次には、やはり聴く人に感動を与える演奏をしたい。自分でなくてはならない演奏をしたい。 自分でなくてはならない演奏とは何を持って言うのだろう。超絶技巧の様なテクニックも一つの方法であるが、ここはやはり歌心で感動してもらいたい。...
今日のグルーヴ〈182〉
いくら練習しても上達しない時、それは奏法に問題がある場合が、ほとんどである。不自然で無理な奏法でいくら浚っても満足のいく演奏ができるようにはならない。 そういう奏法で何年も何年も費やしているのは本当に勿体ない。身体を壊しかねないし、そのうち演奏自体が困難になってしまうことも...
今日のグルーヴ〈181〉
楽な奏法というのは、身につけるのも短時間である。短時間というより、一瞬にして身につくようでなければならない。 数学でも、基本や定義そのものがしっかりしていれば、先へ進むのは容易い。というか、もし、あやふやなままで先へ行ってももがき苦しむだけであろう。...
今日のグルーヴ〈180〉
演奏者にとって、最も悩むことの一つに調子の波がある。また、ウォーミングアップをどのくらいするのかも迷うところである。 例えば、一日のうちで、時間帯によって調子の波があるとか、ウォーミングアップに時間をかけないといけないとかになると演奏家としてはつらいものがある。...
今日のグルーヴ〈179〉
iPhoneのヘッドフォンが、ワイヤーレスになったことを知らなかった。凄い時代になったものだ。まるでアメリカの人気アクションドラマ「24」の世界だ。 歩きながら、何か作業をしながら、別の場所にいる人と議論をすることが楽にできるようになると思われる。コードはやはりかなり邪魔で...
今日のグルーヴ〈178〉
ある音楽的意図を実現するためには、自分の技量と自分が意図していたものとの相関関係を一応疑ってみた方が良い。 あるいは楽典の歴史的背景を探り、さらには、楽譜を変えてみることも必要になるかもしれない。 例えば、我々は、とりあえずます、楽譜通りに演奏しようとする。しかし、結果的に...
今日のグルーヴ〈177〉
奏法の本はいろいろあるが、本から学ぶことは至難の業である。何故なら、誤解を生じる可能性が大であるからだ。その意味で独学は危険なところがある。 私は、かつてヴィオラを独学でやっているご年配の女性のヴィオラとその弾き方を見たが、ヴィオラが弾けない私でも、どうしようもない状態であ...
今日のグルーヴ〈176〉
楽器に興味を持ってみたものの、どの楽器も、形になるまではかなりの時間と労力を費やすことがほとんどである。 また、さほど楽器を操ることに悩むこと無く、すいすいと演奏できた幸運な人もいつかはスランプに陥る。 結局、楽器を操ることについて、皆が悩み、奏法というものに興味を持ちだす...
今日のグルーヴ〈175〉
私は元々音楽が好きだったから、学校の音楽の授業も、嫌な言い方だが、嫌いではなかった。しかし、周りのほとんどの友人、先輩、後輩含めて、学校の音楽の授業が好きだと言った人はひとりもいなかった。 理由はひとこと、つまらなかったからである。その原因を調べていったら、明治時代の音楽取...
今日のグルーヴ〈174〉
グレン・ミラーの代表曲の一つである、「ムーンライトセレナーデ」は、スタープレイヤーだったトランペット奏者が唇を切ったための、窮余の策の産物だったらしい。 それまでのアルトサックス2本、テナーサックス2本、バリトンサックス1本のサックスサウンドに、クラリネットを加える事によっ...