"Follow The Light"
ヴィオラ奏者 安達真理
第19回
「私が音楽に携わる上で
一番好きなこと」
Mari Adachi, Vla
東京生まれ。4歳よりヴァイオリンを始める。
桐朋学園大学在学中にヴィオラに転向。卒業後、同大学研究生修了。
2009年よりオーストリア、ウィーンに渡る。ウィーン国立音楽大学室内楽科を経て、2013年スイス、ローザンヌ高等音楽院修士課程を最高点で修了。
2015年、同音楽院ソリスト修士課程を修了。
2013年よりオーストリアの古都インスブルックのインスブルック交響楽団にて2年間副首席ヴィオラ奏者を務め、2015年夏帰国。
現在はソロ・室内楽奏者としての活動を中心に、
仙台フィルハーモニー交響楽団の首席奏者として客演、
弦楽器・クラシック音楽webマガジン「Web アッコルド(a-cordes.com)」のコラムを執筆するなど、活躍の場を広げている。
2005年霧島国際音楽祭にて特別奨励賞、優秀演奏賞受賞。
第6回大阪国際音楽コンクールアンサンブル部門第1位およびラヴェル賞受賞。 2010、2011、2013年とセンメリンクでのウィーン国立音楽大学国際夏期アカデミーにおける全弦楽器を対象とするコンクールにてソリスト賞を受賞。
2011年バーデンバーデンのカール・フレッシュアカデミーにて、バーデンバーデン管弦楽交響楽団とバルトークのヴィオラ協奏曲を共演、特別賞を受賞。
2011年よりカメラータ・デ・ローザンヌのメンバーとして、ピエール・アモイヤル氏と共に、スイス、フランス、トルコ、ロシアの各地で多数の公演を行う。
またこれまでにアライアンス・カルテット、ルーキス・カルテットのメンバーとしてオーストリア、ハンガリーを中心に公演を行う。
2014年、バンベルク交響楽団にて首席ヴィオラ奏者として客演。
2015年、ローザンヌ室内管弦楽団とマルティヌーのラプソディー協奏曲を共演。
同年夏、モントルージャズフェスティバルに出演。
クラシック音楽のみならず、幅広いジャンルで活躍。 世界的なヴェルビエ国際音楽祭にて、アマチュアの人たちの室内楽のレッスンにあたるなど、指導者としても活動を始めている。 ヴァイオリンを篠崎功子氏、ヴィオラを店村眞積氏、ジークフリード・フューリンガー氏、今井信子氏、ギラッド・カルニ氏、室内楽を、東京カルテット、ヨハネス・マイスル氏に師事。その他国内外にて多数のマスタークラスを受講。
https://twitter.com/AdachiViola
https://www.facebook.com/mari.adachi.viola
聡明な解釈と美しい音による豊かな表現。彼女はアーティスティックな才能を持っている。』
——ギラッド・カルニ(ローザンヌ高等音楽院教授、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団首席ヴィオラ奏者)
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日本が誇る若手ヴィオラ奏者の安達真理さんの
無料レッスンを受ける事ができます。
ヴィオラ、ヴァイオリン、そしてクァルテットもレッスン対象です。
ふだん悩まれている事など、なんでもオーケーです。
スカイプを使用しますので、
世界中どこからでもレッスンを受けることができます。
●レッスンは約30分
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私が音楽に携わる上で一番好きなこと。
それは、作曲家のことを知って、その曲を通して伝えたかったメッセージを最大限想像して、その一音一音に意味を込め、それを伝えるための手段を考え、それが「伝わる」表現となるよう鍛錬を積むこと。
作曲のように無から新しいものを創り出す訳ではないが、これは私にとってものすごくクリエイティブな作業だ。
もちろん舞台の上で、今まさにそこで音楽が生まれているような閃きと共に弾ける瞬間というのも至福の瞬間だ。
そういう余白は常に残しておくが、私は作り込んで行く作業が本当に好きなのだ。職人のように、ひとつひとつ丁寧に削ったり整えたりする作業。自分が本当に納得いくまでやるには、膨大な時間がかかるが、この作業こそ、自分の生きている意味を感じられる時間でもある。
こういう気持ちを「今」持てていることに感謝している。
いかなる名曲も奏者によっては駄作として聴こえるし、たとえ駄作だったとしても奏者によっては名曲に聴こえる。
だから奏者というのは本当に責任ある仕事なのだ。
「いい曲だね」と言ってもらえることが「上手だね」より嬉しいのは、私という媒体を超えて曲をちゃんと感じてもらえたからだ。
そんな演奏を目指して、7月6日のリサイタルに向けて準備をしている。
全てが本当に手作りのコンサート。そんなぬくもりを感じていただければ、なお嬉しい。
チケット予約・お問い合わせ:http://www.mariadachi.com
ラ・フォル・ジュルネの本番終了後のサイン会にて