ハーピストSANAEのハープ革命

第28回 「エレクトリックハープの録音」

気がつけばすっかり3月も中旬になろうとしています。

年明けから私事ですが、

以前記事にも書きました、昨年の火災被害の件で

難しい判断をいくつもしなければならず、

毎日追われるようにしておりました。

 

詳しくは割愛いたしますが、

日本では、火災被害というのは

世界でも類を見ない法律がありまして、

火災だけは被害者が泣き寝入りになってしまいます。

お読みいただいているみなさま、

ご心配のある方は、いまいちど損害保険や家財保険を

内容の見直し、ご確認をおすすめいたします。

 

さてさて、今回はエレクトリックハープの録音について。

 

ハープは録音、マイクで音を拾うことは

数ある楽器の中でもとても難しい楽器です。

幅広い音域に加え、

ふわっとした倍音の多い楽器であり、

共鳴板も長くて距離があり、

 

響きを豊かにするための共鳴胴も

特にグランドハープはとても大きく、

音を拾いやすいだろうと

その共鳴胴にマイクを突っ込むと

豊かな倍音や響きでハウリングを起こしたり

なかなか簡単にはいきません。

 

プロの音響さんはどの方もたいてい試行錯誤して

アコースティックのグランドハープや

レバー(アイリッシュ)ハープなどは

何本もマイクを立てて、

微妙にマイク位置をずらして調性したり、

マイクの種類を変えたりして工夫しています。

 

おまけに、全身を使って弾く楽器なので

特にグランドハープのような大きなハープは

マイクをやたら立てても

演奏中に腕がぶつかったり、

楽器にあたったり、

マイクスタンドの位置で、ペダル操作の邪魔になったり、

本当に条件が多いのがハープという楽器です。

 

その点、エレクトリックハープは

エレキでもエレアコでも、

グランドハープタイプの楽器でも、

レバー(アイリッシュ)ハープタイプの楽器でも、

楽器から直接音を拾って、

パソコンなどに音を取り込むことができます。

(※写真。脚が若干写っていてお見苦しく失礼しました~)

 

楽器から直接音を拾うので、

演奏中に、周囲で多少話していたり

時計やエアコンの音、

窓の外の幹線道路の音などがあっても

構わず録音ができてしまうというメリットがあるのです。

 

編集したい音楽を送信しあうには

周波数、ビットなどをあわせなければなりませんが、

何か楽曲を作りたいときに、

実際に作業する作曲用パソコンと繋いで録音すれば

そのあたりの調整もなく

その後の作業や編集、ミキシングなども

スムーズにスタートできます。

 

私がリリースしたばかりのセカンドアルバム、

「HARP SHOCK」(※写真・文末の後)も、

楽器と、作曲家のパソコンを繋いで録音したものです。

 

デメリットとしては、

もしもご自宅など家庭環境で録音する場合、

家電などの電化製品に

エレクトリック楽器は反応してしまいます。

 

蛍光灯のじーーーという音、

電子レンジや乾燥機などを作動させている場合、

掃除機をかけたり

(掃除機かけながら録音する人もあまりいないかもしれませんが笑)

様々な電化製品を付けたままですと

僅かですが録音時にノイズが発生する可能性があります。

 

エレクトリック楽器で発達している楽器といえば、

例えばギターやベースがあげられます。

これらはン十年もかけて、

ノイズが発生しないように工夫、改良されたり、

自らの楽器上で音質調整ができたり、

エレクトリックとして扱いやすいように

とても発達しています。

 

弦なども、ブラックライトで光る弦ができていたり、

おもしろい備品もたくさん出ています。

 

エレクトリックハープが世界で初めて作られてから

実はとっくに20年くらいは経つと思うのですが、

ギターやベースと同じような発達はまだしていません。

ここ5年くらいでだいぶ改良されたとは思うのですが

エレキハープの世界にも

様々な改革がやってきますように☆

 

3月は、なんと横浜みなとみらい大ホールで

SANAEエレクトリックハープ・ステージを

させていただく機会に恵まれました!

とっても楽しみです!

この公演、赤ちゃんもOKのちびっこ向けの無料コンサートです。

なかなかコンサートに行けずにいたちびっことママのみなさま、

よかったら遊びにいらしてくださいませ。

要申込み、定員制です。

http://www.yaf.or.jp/mmh/recommend/2016/03/presents-14.php

 

あ、セカンドアルバム「HARP SHOCK」は、

銀座十字屋オンラインでご購入できます☆

http://shop.ginzajujiya.com/products/detail.php?product_id=9428

 

Amazonなどでご試聴もできますので、ぜひ☆

 

 

SANAE(ハープ奏者)

 

日本におけるエレクトリックハープの第一人者として、本邦初の立奏スタイルを採用し、これまでになかった斬新で革新的なハープサウンド、ステージ、新しい演奏テクニックをも生み出す新しい可能性を拓くハーピスト。

 

エレキハープ、エレアコ・ハープ、グランドハープ、レバーハープ、シングルアクションハープ等の様々な種類のハープを弾きこなす。

 

東京音楽大学出身、これまでにハープを篠崎史子、島崎節子、吉田みちこの各氏に師事。

 

最近では2012年ベトナムフェスティバル・メインステージへのソロ出演、2013年7月エレキハープでのライブアルバム「SANAE/SOUHAIT」をリリース。レコ発ライブツアーを東京ほか、全国で3公演開催。

 

現在、日本全国でソロ活動のほか、イベントやライブ、フェスティバル、メディア等への出演や、レコーディングなど、ポップス、ジャズ、ロック、エレクトロ、ダンスミュージックにソウル、映画音楽やクラシック、ミュージカル、民族音楽、ワークショップ講演など幅広く活動中。

 

2014年はFMやまと「大和でNANANA ハーピストSANAEのCome☆音!」番組パーソナリティ。

 

セカンドアルバムリリースの予定もされており、これまでになかったダイナミックで迫力ある斬新なハープの表現が注目を集めている。

© 2014 by アッコルド出版