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昨年末に私の書いたコラム「後悔はしない方だけど、もしするとしたら」を受けて、アッコルドのFacebookページに、こちらのコメントをいただきました。

 

「自信を持って吹くぞ!」と臨んだ本番で、何度自信を失ったことか…いつしか、本当に自信を喪失してしまいました。「自信」ってどこからくるの?…ここ最近、ずっと「自信」を探す旅に出ております。

 

「自信」ってなかなか繊細な感覚ですし、私自身も持っては失い持っては失いを繰り返していました。でも最近は、自分の身の丈にあった「自信」というものを、そこはかとなく持てるようになったと感じているので、もしほんの少しでもご参考になればと思い、コラムでお答えさせていただくことにしました。

 

まずはじめに、私が日々実感として感じていることは、

 

「自信」は一日では出来ない

また、

「自信」を持った日々を積み重ねることが本番での「自信」になる

ということです。

 

日々努力を積み重ねる中で、自分をある程度評価してあげるということが、自分のその時その時の状態をしっかりと把握しておくということになります。そうすることで、ひとつひとつの本番に臨む際の体調、調子の中での最大のパフォーマンスを生み出すことが出来ると思っています。そしてそれが出来た時、喜びと「自信」が胸に熱く込み上げるのだと思います。

 

「自信」は持とうとするものではなく、結果としてついてくるもの。

そのために出来ることは、結局「たゆまぬ努力」、ただそれだけだ、と27年間音楽に携わりながら実感として感じています。

 

人は自分の中でやれるだけやりきったと思える時、本当に清々しい気持ちになれると思うし、そういう清々しい姿でステージに立てたら、聴いている方もさぞかし気持ちがいいと思います。

 

経験はもちろん大事ですし、経験を積むことで生まれる「自信」もありますが、今この瞬間に自分が何をするかが本物の「自信」へと繋がっていくと思いますし、それを自覚し実際に行動することが、何よりも近道だろうと思います。

 

一日一日、一時間一時間、一分一分、自分がなりたい自分になるために行動しているか、しっかりと確認しながら、舞台の上で清々しくいられるように、ひたむきに生きていきたいと思います。

"Follow The Light"
ヴィオラ奏者 安達真理

 

第10回

「自信」

Mari Adachi, Vla

 

東京生まれ。4歳よりヴァイオリンを始める.
桐朋学園大学在学中にヴィオラに転向。卒業後、同大学研究生修了。

 

2009年よりオーストリア、ウィーンに渡る。

ウィーン国立音楽大学室内楽科を経て、2013年スイス、ローザンヌ高等音楽院修士課程を最高点で修了。

 

2015年、同音楽院ソリスト修士課程を修了。

 

2013年よりオーストリアの古都インスブルックのインスブルック交響楽団にて2年間副首席ヴィオラ奏者を務める。2015年夏、6年間の海外生活にピリオドを打ち、日本人として改めて日本の役に立ちたいと決意を新たにし、完全帰国。

 

2005年霧島国際音楽祭にて特別奨励賞、優秀演奏賞受賞。
第6回大阪国際音楽コンクールアンサンブル部門第1位およびラヴェル賞受賞。


2006、2007年ヴィオラスペースに出演。『サイトウ・キネン若い人のための室内楽勉強会』に参加。


2007~2009年N響オーケストラアカデミー生として著名な指揮者、演奏家と共演、研修を積む。


2009年小澤征爾音楽塾オペラ・オーケストラ両プロジェクトにてヴィオラ首席奏者を務め、日本と中国にて公演。


2010、2011、2013年とオーストリアのセンメリンクでの国際アカデミーに参加する度、全弦楽器を対象とするコンクールにてソリスト賞を受賞。


2011年バーデンバーデンのカール・フレッシュアカデミーにて、バーデンバーデン管弦楽交響楽団とバルトークのヴィオラ協奏曲を共演、特別賞を受賞。


2011年よりカメラータ・デ・ローザンヌのメンバーとして、ピエール・アモイヤル氏と共に、スイス、フランス、トルコ、ロシアの各地で多数の公演を行なう。またこれまでにアライアンス・カルテット、ルーキス・カルテットのメンバーとしてオーストリア、ハンガリーを中心に公演を行なう。


2014年、バンベルク交響楽団にて首席ヴィオラ奏者として客演。


2015年、ローザンヌ室内管弦楽団とマルティヌーのラプソディー協奏曲を共演。
同年夏、モントルージャズフェスティバルに出演。クラシック音楽のみならず、幅広いジャンルで活躍。


世界的なヴェルビエ国際音楽祭にて、アマチュアの人たちの室内楽のレッスンにあたるなど、指導者としても活動を始めている。


ヴァイオリンを篠崎功子氏、ヴィオラを店村眞積氏、ジークフリード・フューリンガー氏、今井信子氏、ギラッド・カルニ氏、室内楽を、東京カルテット、ヨハネス・マイスル氏に師事。その他国内外にて多数のマスタークラスを受講。


http://www.mariadachi.com
 

https://twitter.com/AdachiViola

 

https://www.facebook.com/mari.adachi.viola

 

聡明な解釈と美しい音による豊かな表現。彼女はアーティスティックな才能を持っている。』

——ギラッド・カルニ(ローザンヌ高等音楽院教授、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団首席ヴィオラ奏者)

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