『おみぃのおと。』

 

ヴァイオリニスト 尾池亜美

第7回 『小手先、手羽先、ボディビル』

タイトルなんかつけてみました。自分で色まで編集できて、やれやれ、便利な時代です。
 
実は私自身、肩を上げずに腕を上げ下げして移弦するような動作を出来るようになったの、ここ2週間位の話なんです。
それまで肩の動きを意識したこと、無かったです、ハイ。。  
 
先生に「君は弾くときに常に肩がちょっと上がっている。肩を動かさず腕だけあげるようにしないと、最終的に力んだ音しか出ないよ」と指摘されたんです。 
 
そして腕だけをあげようとするのですが、できない。肩が一緒になって上がる。何度試してもだめ。
 
あれれ、こんなことも出来ないんですかわたし、と半泣き状態。
まあ道理でこれまで肩が凝ってしょうがなかったわけで、直すためには思い切って、姿勢や動作を変えていくしかないわけです。  
 
最初のうちは、ものすごい意識して、むしろ肩をうごかさないためにぐっと下向きに力を入れたうえで、腕を上げなければならなかった。ちょっと荒療治ですが、それでも変化は感じられたので、慣れるまでその動作をくりかえしました。
 
そしてコリコリだった肩甲骨の内側がむにょ〜っと伸ばされる感じがしました(^_^;)気持ちいいような、悪いようなです。もはや楽器も持たず、リハビリ状態。
 
腕だけ上げるには、今まで筋肉なんてないと思っていた胴回りの部位、脇腹と肋骨周りの筋肉を使って支えるんです。
 
「嫌だ、私の肋骨周り、なんもついてないや〜ん! でもそういえばボディビルダーの身体って、そのへんもこんもりしてるっけ・・・」
そんなことを考えつつ、日々肩を上げ下げ・・・じゃなかった、腕を上げ下げして、やっと2週間位で、胴回り筋肉も長い眠りから覚めてきたようで、支えられるようになってきました。  
 
そして、動画で明らかになることは、肩を下げているとき(=力が抜けている時)と、上がっている時(=力が入っている時)の音がぜんぜん違うということです。肩を下げて胴体の筋肉で腕を支えていると、腕全体どころか、体全体から音を出せている感じになるんです。
 
そうすると音も芯のつよいしっかりしたものになる。これはかなり使えます。頑張らなくても、自然なフォルテが出るんです。  
 
そう、全ての動きは、体の中心から出てくることが大事なんですね。
「小手先」という言葉は、ほとんどいい意味で使われませんし。手羽先は美味しいですが、なんだかんだ胸肉がいちばん高タンパクで健康的・・・なのは関係有るような、無いようなですが、まあそういうことです。
なんだか墓穴を掘っている気がしてきた・・・。  
 
次回は肩の話を、体の中心の話も交えて出来ればと思っています。  
 
最近は技術ネタばっかりになってきたので、少しヨーロッパの情景もシェアします。
ローザンヌにお仕事でいったあと、ちょうど近くの小さな町で音楽祭をしており、立ち寄った際に撮りました。  

Ami Oike

French Romanticism

尾池亜美 ヴァイオリン

 

尾池亜美(ヴァイオリン)

佐野隆哉(ピアノ)

 

セザール・フランク:ヴァイオリン・ソナタ・イ長調

カミーユ・サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調Op.75

クロード・ドビュッシー:夢

 

定価2,500円(税込)

 

http://sp.tower.jp/item/3538794/French-Romanticism<通常盤>

うーん、どこから書こうかな。
最近は「これも書きたい」「あれも書きたい」というネタばかりで、
早く書かないと次がどんどん出てきて
前のを忘れ去ってしまいそうになります。  
 
 
さて前回の続きで、肩うんぬんについて、書きます。 
今回もしっかり動画を撮りました!1分足らずですが。 
フランス語圏のCully、キュイーという町です。 スイスは古きよき建物たちと自然がほんとうに綺麗。  
 
それではこの辺で!

© 2014 by アッコルド出版