ハーピストSANAEのハープ革命

第14回 「異名同音」

こんにちは♩
もう12月、なんて一年が早いのでしょう!!
 
さて今回は「異名同音」について。
聞き慣れない言葉かもしれませんが、
この異名同音、実はハープならではの考え方や、
ハープらしさを引き出す要とも言えます。
 
それは、ピアノの鍵盤を思い浮かべてみましょう。
1オクターヴの中に白鍵7つと黒鍵5つ、
ひとつのオクターヴを構成する12の音が
すべて並んでいます。
 
マリンバやビブラフォンでも、
アコーディオンでも、オルガン等もそうですね。
 
ハープも音階がある楽器ですが、
グランドハープもレバーハープも、
ドレミファソラシ
の7つの弦しかありません。
つまり、12分の7の音しか音を引き出せないのです。
 
ですが、ひとつの曲を演奏するにも
臨時記号もあれば、転調することもあります。
ハ長調の曲でも、
常に白鍵のドレミファソラシのみで構成されている訳ではなく、
シ♭も出てくれば、ファ♯が出て来ることもあるでしょう。
 
それをどうするかといえば、
演奏しながら
グランドハープは足についている7つのペダル操作によって、
レバーハープは、各弦ごとについているレバーを操作することで、
様々な臨時記号や和声に対応していくのです。
 
そして、7つの弦を7種類の音にしておかなければならない
ということもありません。
7つの弦を、5種類や6種類だけの音に設定するのもアリなのです。
ここにあれゆる楽器の中で、ハープにしかできない響きが生まれます。
このあたりからが、ハープならではの「異名同音」の考え方。
 
例えば、
レ♯とミ♭は同じ音になります。
ソ♯とラ♭も同じ音です。
ファのナチュラルと、ミ♯も同じ音です。
このようにたくさんの異名同音を
曲のなかのその瞬間の和声で構成していくので、
ハープは指の技術だけで演奏はできません。
パズルのように異名同音を考え、
ペダルやレバーを
どのタイミングでどう操作するかということも大事なのです。
 
譜例を見てみましょう。
こちらは、有名なメンデルスゾーンの結婚行進曲。
(譜例1)

SANAE(ハープ奏者)

 

日本におけるエレクトリックハープの第一人者として、本邦初の立奏スタイルを採用し、これまでになかった斬新で革新的なハープサウンド、ステージ、新しい演奏テクニックをも生み出す新しい可能性を拓くハーピスト。

 

エレキハープ、エレアコ・ハープ、グランドハープ、レバーハープ、シングルアクションハープ等の様々な種類のハープを弾きこなす。

 

東京音楽大学出身、これまでにハープを篠崎史子、島崎節子、吉田みちこの各氏に師事。

 

最近では2012年ベトナムフェスティバル・メインステージへのソロ出演、2013年7月エレキハープでのライブアルバム「SANAE/SOUHAIT」をリリース。レコ発ライブツアーを東京ほか、全国で3公演開催。

 

現在、日本全国でソロ活動のほか、イベントやライブ、フェスティバル、メディア等への出演や、レコーディングなど、ポップス、ジャズ、ロック、エレクトロ、ダンスミュージックにソウル、映画音楽やクラシック、ミュージカル、民族音楽、ワークショップ講演など幅広く活動中。

 

2014年はFMやまと「大和でNANANA ハーピストSANAEのCome☆音!」番組パーソナリティ。

 

セカンドアルバムリリースの予定もされており、これまでになかったダイナミックで迫力ある斬新なハープの表現が注目を集めている。

打楽器的なピアノで演奏するにはこの記譜どおりですが、
撥弦楽器であるハープの場合、
いま弾いたばかりの弦を連続して弾くというのは
振動している弦をブチっと止めることになる為、
響きが美しくないばかりか、雑音の発生に繋がったり
イマイチです。
 
そこで異名同音を使います。
ドのナチュラルと、シ♯という異名同音、
ミのナチュラルと、ファ♭という異名同音、
譜例はこちら。
(譜例2)
今回ここにあげた例は主にグランドハープについての
考え方と、ペダリング例です。
 
レバーハープはまた違った構造の楽器です。
音も♭3つまで~♯4つまでしか存在していないので、
レバーは左手で操作するので、
レバー操作中は右手でしか弾くことができなくなります。
グランドハープとはかなり違った考え方をしなくてはなりません。
それはまた今度書きましょう。
 
今回は異名同音というお話でした☆
忘年会シーズン突入、
飲み過ぎにどうぞご注意くださいませ~~
(※私のことwww)

 

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