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アッコルド1周年記念イベントで
アミ・クァルテットで、
ドビュッシーの弦楽四重奏曲を演奏するが、
ヴァイオリニストの長尾春花さんが
ヴィオラを担当する。
 
実は、尾池さんも長尾さんも、
大のヴィオラ好きで、
高校の頃からずっとヴィオラを
弾いているそうだ。
 
お二人に
何故、ヴィオラに惹かれたのかをうかがった。
 
 
尾池
初めてヴィオラを弾いたのは高校生の時。
クラスにヴァイオリニストが
12人居たのに対してヴィオラは1人しかおらず、
オケや室内楽の仕事では必然的に
全員が持ち替えをやっていたように思います。
 
長尾
私は、体が小さいので、ヴィオラを弾くことによって
ヴァイオリンに役立つことが学べるのではないか、
という思いで始めました。
 
ヴィオラの方がヴァイオリンよりも、
駒の位置は遠いですし、
弓も少し引き付けて弾かなくてはいけなかったり。
 
弓のスピードと圧力との関係というのが、
ヴァイオリンより幅広かったりするので、
そういったことを経験することで、
ヴァイオリンの表現も少し幅が広くなるのではないか、
という期待をもって、ヴィオラを始めました。
 
青木
尾池さんはいつ頃ヴィオラをよく弾いたのですか?
 
尾池
一番頻繁にヴィオラをやったのは
大学1年から3年まで、
弦楽四重奏団を学内で組んでいた時です。
 
1st violin景山昌太郎、
2nd violin湯本亜美、
violaが私、
celloが西方正輝
 
という編成で、
湯本も私も弾きまくるし、
西方は爆音の楽器が好きで
趣味でトランペットをやっていたくらいで、
「メロディ以外がうるさいカルテット」
なんてふざけていったりしていましたが、
それでも音楽の動きは生き生きするので、
なかなか面白かったです。
 
今はそれぞれ別々の場所で
研鑽を積んでいますが、
また一緒にやってみたい。
 
青木
ヴィオラを手にした印象は?
 
尾池
アルト記号の楽譜を読むことは
最初は苦労したものですが、
もともと自分の声が低いこともあり、
ヴィオラの音域はとてもしっくり来ました。
 
長尾
自分が期待していたほど、
右手に変化があったかどうかは、分からないですが、
左手に関しては、確実に、余裕ができたように思います。
 
ヴィオラを弾いた直後にヴァイオリンを弾くと、
今まできついと思っていたパッセージも、
余裕を持てるようになりました。
 
オイストラフになったような気分で、
ヴァイオリンてこんなに小さかったかな、
みたいな感覚になって、
楽器が凄く手の内にある、という実感があります。
余裕があるという感覚は、いいな、と思います。
 
青木
ヴィオラそのものの魅力をどんなところに感じますか?
 
尾池
下のドまで出るのはなんだか嬉しいもので、
ジャズの即興なんかをやっていた時には
あえてヴィオラを使っていた時もあります。
 
長尾
ヴァイオリンにない、C線の響きですね。
楽器の裏板が体に当たっているので、
音を出すときの振動というものを直接感じていて、
しかもヴァイオリンよりもその振幅が大きいので、
その振動を肌で感じると、
ヴァイオリンに戻ったときに、やはり、
振動が少ない、と思ったりするんですね。
 
その振動というのは、ヴァイオリンにない
ヴィオラの最大の魅力だと思います。
 
C線があるということで、G線もD線もA線も
ヴァイオリン以上に深みがあるし、
C線自体の響きもとても魅力的です。
 
クァルテットでは、ずっと
ファースト・ヴァイオリンをやっていたのですが、
そのパートだけをやって内声を理解しようとするよりは、
ヴィオラを経験して
ファースト・ヴァイオリンをやった時の方が、
内声のことがさらによく理解できるようになりました。
 
尾池
音楽を中から動かす喜びは計り知れなくて、
そして場面と場面をつなぐときに
ヴィオラはとても活躍します。
 
青木
コンチェルトやソロを弾かれるときに、
より内声の音を意識しながら弾くようになった、
ということでしょうか?
 
長尾
そうですね。聞こえるようになりましたし、
スコアの見方も少し変わってきました。
 
伴奏があるなしにかかわらず、
無伴奏であっても、
和音、内声の動きに注目できるようになりましたし、
そこの音程感にも変化が出てきました。
 
尾池
私は、メロディ楽器としてではない、
音楽との関わり方を、
ヴィオラを通してしていた気がします。
 
青木
ヴィオラに惹かれたお話し、
有り難うございました。
 
 
 
 
 

私達が

ヴィオラが好きな理由

 

──アッコルド1周年記念イベント

 

尾池亜美さん

長尾春花さ

 

聞き手

アッコルド編集長

青木日出男

Webアッコルド1周年を記念して、

1日限り、「リアルな場所」で

アッコルドを展開します。

空を見わたせる会場で

昼から夜への

移り変わりを眺めながら

弦楽器の響きに触れてみませんか?

尾池亜美さん率いる

アミ・クァルテットが出演します。

 

●読者の皆様と、演奏者・執筆者・編集者との交流
●私たちが考える音楽の楽しみ方を一緒に体験

●ヴァイオリニストの尾池亜美さんとアミ・クァルテットの皆さんによる演奏
イザイの無伴奏、デュオ、ドビュッシーの弦楽四重奏曲等が演奏されます。
ヴァイオリニストの長尾春花さんがヴィオラに持ち替えて演奏します!

●アッコルド執筆陣の

ヴァイオリニスト・森元志乃さんと

尾池亜美さんとの対談


●質問コーナー、試奏コーナー、

●ワン・ポイント・アドヴァイス

●尾池亜美さんによる

 ハイフェッツの音階練習のデモンストレーション
 (尾池さんは、ハイフェッツの高弟ピエール・アモイヤルに師事し、ハイフェッツの音階練習を習っています。アッコルドから出版予定)

●美味しい軽食とお酒

 

他にもいろいろなサプライズを用意しています。

 

アッコルド1周年記念イベント

 

7月21日(月・祝)海の日

 

会場 ソラハウス(渋谷)

東京都渋谷区神南1-5-14 三船ビル8F

開演 18:15(開場:17:30)

料金 ¥10,000(軽食付き)

定員 40人

(演奏、コラム執筆者・森元志乃さんとの対談など)

 

公開リハーサル

開場 15:00

料金 ¥2,000

定員 20人

 

曲目

フォーレ/パヴァーヌ

ドビュッシー/弦楽四重奏曲 ほか

 

アミ・クァルテット

1stVn  尾池亜美

2ndVn 森岡 聡

Va    長尾春花

Vc    山本直輝

 

★詳細

http://www.a-cordes-ronde.com/#!special0711/cso7

 

※モバイルからは、メニューの「アッコルド1周年記念イベント」をタップしてください。

 

★チケットはこちらから
http://eventregist.com/e/a-cordes

★メールでのお申し込みもできます。
●お名前
●種類(公開リハーサル・本番)
●枚数
●;連絡先(メールアドレス)(電話)(住所)
を明記の上、
a.cordes.editeur@gmail.com(アッコルド)へ。
メールでお申し込みを戴きましたら、おって決済方法についてご連絡差し上げます。ご連絡をお待ち下さいませ。
※なお、個人情報は、本イベントに関わること以外には使用致しません。

★モバイルからは、メニューの「アッコルド1周年記念イベント」をタップしてください。

 

皆様のお越しをお待ちしています。

 

 

尾池亜美さん

対談・クァルテットへの思い〈1〉

 

尾池亜美さん

対談・クァルテットへの思い〈2〉

 

尾池亜美さん

対談・クァルテットへの思い〈3〉

 

 

 

アミ・クァルテット

(クリックorタップすると拡大され、プロフィールも表示されます)

長尾春花さん

尾池亜美さん

© 2014 by アッコルド出版

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